#胆のうがん
難治性の胆のうがんに対する第四の薬物治療「核酸医薬治療」を発見!/岡山大学
◎同がんに発現が少ないマイクロRNA”miR-34a-5p”を発見
◎miR-34a-5pを過剰発現させると抗腫瘍効果を示す※ヒトがん細胞株移植のマウス実験
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20240208-1.pdf

 

マイクロRNAというのは、細胞の増殖など、人の生命維持に深く関わっている遺伝子に関わる物質で、胆のうがんでは”miR-34a-5p”というマイクロRNAが、あまり発生していないことを突き止めた、ということです。

 

それで、その”miR-34a-5p”をよく発生するように仕向けたところ、がんを抑制したよという発表です。

 

このRNAというのは遺伝で有名なDNAと同じく核酸物質ですので、その核酸分野で効果を成す薬につながるということで、核酸医薬治療とされています。

 

さてこのマイクロRNAが同定(見つけた!でよいかと)出来たこと自体、素晴らしい進展と言えるのですが、ここでもう一つ大きなポイントとなるのは、それを同定するにあたって使用された、マウスやらの試験技術です。

 

オルガノイドというものが用いられているのですが、これは言わば実験用の人工臓器ののことで、これを抱かせたマウスによる実験で発見出来たことが主張されています。

 

また、抗腫瘍効果を確認するために用いられたゼノクラフトモデルというものも、ヒト

のがん発生状態に近い状態を模したモデルであり、これもまた画期性があるようです。

 

実験技術の進展は、開発の進展に直結するものです。

期待は大きいですね。