#がんワクチン
あのモデルナが開発mRNAがんワクチン 死亡リスク65%減少は「さらに改善する」とCEO自信/Newsweek
「開発の土台にあるのは「免疫は癌に勝てるという確信」だ」
◎ステージ3・4悪性黒色腫患者対象試験、キイトルーダ併用で遠隔転移や死亡のリスクが65%減
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/01/post-103543.php

 

色々な媒体で取り上げられている内容ですので、既にご存じの方も多いことかと思います。

 

本庶佐先生のあのオプジーボがノーベル賞を受賞したのは2018年のことですが、あの頃からがん治療は、免疫チェックポイント阻害薬に代表される免疫療法に主軸が移った気がします。

 

そして、その免疫チェックポイント阻害薬の代表選手とも言えるキイトルーダとの併用試験で結果を出しているのがこのmRNAがんワクチンです。

 

この記事はあくまでがんワクチンに焦点があたったものですが、言い換えると、免疫チェックポイント阻害薬の効果を上げるやり方とも言えますね。

つまり、免疫療法の一要素をmRNAワクチンが担う構図にも見えるということです。

 

【抜粋】

開発の土台にあるのは「免疫は癌に勝てるという確信」だと、モデルナのステファン・バンセルCEOは本誌に語る。確信の根拠は、健康な人の免疫系は癌細胞が腫瘍になる前に殺しているという単純な事実だ。

 

今回、この記事を取り上げたのは、モデルナのCEOのこの言葉に、なんだか凄く期待が膨らんだからです。

 

もともと人間の体にある免疫の力で、本来、がんはやっつけることが出来るんだ、ということです。

 

これって、がん予防、がん除去、がん再発・転移抑止、など、それぞれを再定義することにもつながり、それぞれのフェーズにおける免疫療法が考えられるようにも思います。

 

また、お薬は大事なのですが、免疫というのが人体の一機能であり、その状態が能力を加減するとするなら、例えば、食べる、寝る、運動する、もまた、免疫療法の遠い一端を担うものとして考えられるように思います。

mRNAを目印に集まって来る免疫細胞たちを強くするのは、薬だけではないのですからね。”食べがい”、”寝がい”、”運動しがい”に関係してきます。

 

そういうような意味で、今後このワクチンがものになっていくとするなら、がんと人類の関係性に変化が見られる時が来るかも知れないなあ、などと妄想しています。