#乳がん
がんとの向き合い方インタビュー 「33年、5度のがん闘病で得た気付き」加藤玲子さん/Yahoo!
「手術や治療を終えて日が経つにつれ体調がよくなれば気持ちも自然と前を向けるようになる。焦らずに自分の体の変化を受け入れてあるがままでいればいいと思う」他
【抜粋】
46歳 検診で胃がんが発覚。胃の5分の4を切除。
47歳 乳房(右)にがん発覚。全摘出、リンパ節切除。抗がん剤治療を行う。
62歳 乳がんからの転移で肺がんが発覚。胸腔鏡手術。
71歳 再度、肺に発覚。開胸手術で切除。
77歳 肺、胸膜、縦隔リンパ節への転移が発覚。ホルモン療法中。
この方、昭和16年生まれでいらっしゃいますから、御年82歳。
乳がんからの再発、転移で傍から見たら大変そのものの状況ですが、最近よく聞かれる”がんと共存”でサイバイバルされて、がんではない方と変わらないほどの年数を生存されるという例です。
しかも驚くべきことに、現在も複数個所に転移がんがありながら、30年継続される傾聴ボランティア活動でがん患者さんを励ましておられると言うのです。
【抜粋】
「なってしまったものはしょうがないですから。治療で対処をしつつですが、『あまり暴れないでね』とがんの部位をなでながら仲良く付き合っていく。そんな気持ちでもいいのではと思うようになりました」
「時が薬になるという意味です。手術や治療を終えて日が経つにつれ体調がよくなれば、気持ちも自然と前を向けるようになる。だから焦らずに自分の体の変化を受け入れて、あるがままでいればいいと思うんです」
私にはどうしてもこの「受け入れる」ということがわからないんです。
「なってしまったもんは仕方ない、悩んだところで良くなるものでもなし、行く末は天におまかせする」ということなのでしょうか。
こちらの加藤さんのご様子からすると、投げ出しているわけではないけど、そんなに焦って怖がらないで、きっとなんとかなる(してくれる)だろう、と、楽観しておきましょうや、というようにも思えますね。
意外とがんがあっても長く生存される方の特徴、ということで、つい先日もどちらかの先生が執筆されたものがありましたが、確かに、そういう楽観的に考えている人の方が長く生きる傾向はあるように思う、とのことでした。
そういうことで、加藤さんは「傾聴」という活動を続けておられるのかも知れませんね。
がんでも楽観、という状態を広めることと、ご自身の楽観も維持する。
精神世界的であまりに深いのですが、こういうことを考えていると、やはりがん患者さんが心療内科にもかかっていく重要性を感じます。
薬剤を使ってでも、そういう状態を得ていくことは、実はとても大事なのかなと思ったりもします。