#膵臓がん
膵臓がんの治療ワクチン、初期段階の臨床試験で有望な結果/メディカルトリビュン
◎膵がんの90%以上に認められるKRAS変異に有効か
◎投与した患者の84%で肯定的な免疫反応、高量投与群では100%、84%でバイオマーカー低下も
◎再発を防ぎ生存期間延長に可能性

 

 

このワクチンの名前は「 ELI-002 2P 」。

がん再発抑止のためにデザインされたもので、膵がんの9割ほどに見られるKRAS変異を認識して破壊するように仕向けるためのものです。

 

どうやら、患者の状態ごとに製造出来るという、オーダーメイドワクチンのようです。

 

試験対象は膵がん20名、大腸がん5名。

摘出手術、または手術+放射線後の方々で、用量を5段階にわけて最大10回投与したというもの。

 

上に記したような結果が主に見られましたが、無増悪生存期間は全体で16.33ヵ月ながら、免疫(T細胞)反応が中央値より高い場合では同未達成で低い場合は4.01ヵ月。

この場合の未達成というのは、低値から推し量ると、かなりの高値ということになりますが、未達成が臨床試験上何を意味するかははっきりわかりません。

ただここでは、良い事に違いないです。

 

これはまだ研究の初歩段階の試験だと言えますが、2024年後半には、更に大規模な試験が予定されています。

 

コロナウィルスのワクチンが早期承認されたように、膵臓がん対策も急がれるものですから、もしこれが一定の安全を確認出来るなら、早い承認に期待したいところです。