#膵臓がん
膵臓がん末期の治療法確立へ 新抗がん剤開発大詰め 沼津のベンチャー/静岡新聞
●膵がん3次治療「”免疫着火剤”CBP501」第三相試験へ_ただしハードルは高い
●'27までの承認、発売が目標
株式市場を時折り賑わすキャンパス社の免疫着火剤CBP501ですが、最終試験の第三相試験が迫っているようです。
ただ、これは既に昨年の今頃から言われているようですので、どこまで迫ったのか、何が大詰めなのかはちょっとわかりません。
第三相試験は、薬の効果という点では第二相試験で確認されているわけですが、第三相試験は通常は大規模試験になることがほとんどで、要は、投資をどれだけ受けることが出来るかがポイントになってきます。
臨床試験コストもさることながら、製薬ラインの確保も重要ですから、莫大な費用がかかるわけです。
これが出来ずに世に出なかったお薬は多いはずです。
というのは、私共もここでつまずいている経験がありますので。。。
さてそのCBP501は免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤の3剤併用などで試験が進められています。
肝転移など、進行膵がんの方が対象の試験で、劇的な寛解に導くとまではいっていませんが、幾分の効果は示しています。
キャンバス社HPから↓
事実上、4次治療として実施されている試験で、全生存で3ヵ月が見込まれるところであるのに対して、CBP501併用の場合は6ヵ月生存となっている点は見るべきポイントです。
ただ、それはあくまで薬剤の効果として優れているということであって、患者さんたご家族にとっての価値を考えると、どこまでのものなのだろうか、とは思います。
しかしこれは、膵がん医療の前進なのですから、肯定的に受け止めていきたいと個人的には思います。