#がん治療
がん病巣に放射性医薬品を集積させつつ健常組織での薬の停滞時間を短縮させる新技術を開発/がんプラス
●放射性医薬品「111In-エチレンジシステイン」
●担がんマウスで確認_画像診断精度向上、健常組織への毒性低減、治療効果向上に期待

 

国立がん研究センターが主体となって進める、いわゆる内容放射線療法として使える新技術のようです。

 

がん治療の根本的な課題と言える、がんではない健常な組織への損傷を如何に防ぐか、という点において、特に放射線医薬分野で有効な手段になり得るかも知れません。

 

簡単に言えば(簡単にしか言えないのですが)、放射線を放出して内部からがんをやっつける薬なのですが、がんのみに精密にその放射線を放出する物質(放射線同位体)を届けることが出来る技術です。

 

健康な肝臓などの組織では、一旦その放射線同位元体を取り込むものの、そこで消失して尿として対外放出する仕組みになっており、この機能がマウス試験で確認されたことから、このリリースに至っているわけです。

 

「がん細胞にのみ薬剤を集中させる」ことは最近はよく聞くお話ですし、ニュアンス的に、出来んこともないのだろうと感じるのですが、核医学では至難の業と言えるそうで、大きな進展が期待出来ます。