#がん治療研究
細胞の飢餓状態における遺伝子発現制御の仕組みを発見 東大/MITtech.rvw
●栄養状態を感知する「TOR経路」を不活性化したところリボソーム遺伝子の転写が抑制→遺伝子発現を制御
●新タイプのがん治療薬(リスクのある遺伝子発現そのものを抑える?)の可能性

https://www.technologyreview.jp/n/2023/11/06/321237/

 

週明けの月曜日はだいたいネタが不足するのですが、ちょっと深めのところをピックアップしました。

 

先日、劇的寛解を果たした人の事例、ということで、がん細胞を飢餓状態にして成長を止めるというコンセプトを自分で実践して、度重なる再発・転移、新たな血液がん発病を克服し、長期寛解を成し得ている方のお話がありました。

 

この方の場合、がん細胞の飢餓状態を、食による摂取でコントロールすることをメインとして実施し、重ねて未承認薬を取り入れるなど、完全に標準治療無視のやり方を選択されていたことが印象的でした。

 

こちらの東大さんが発見したものは、その飢餓状態について、人為的に作り出すことが出来る可能性を秘めたもの、と言えばあまりに飛びすぎでしょうか。

細胞の飢餓がどのようにして遺伝子発現を抑制しているのかがわかった、ということですから、おそらくそういう解釈でもよいと思います。

 

さてこれが医薬品としてどう登場してくるのかはまだまだ未知と言えます。

TOR経路がポイントになっていますが、生命維持について重要な役割を果たしているものですから、それをコントロールするというのは、大きな課題ではないですかね。

 

いずれにしても深いお話ですね。