#がん治療
弱いからじゃない。がん診断後の不安を理解し上手につき合う方法【精神腫瘍学の専門家がアドバイス】/yoga
●不安は体を守るために必要な機能→必ずしも悪い状態ではない
自分の一部がたまたまがんという状態で自分自身は何も変わっていないという傍観者的視点を

https://yogajournal.jp/19870

 

私はがん患者ではありませんし、そういう意味では、がん患者さんのことを心底理解出来ていないわけで、本質的に共感出来るものではないと思っています。

 

ただがん患者さんの不安なお気持ちを理解し、一日一時間一分を、出来れば良いものに出来ればという思いがあって、このような情報収集と掲示を繰り返しているところがあります。

 

こちらの記事は、最近よく耳にする精神腫瘍学の学者さんによるものです。

 

特に、がんと診断されて間もない患者さんの心理状態についてのものですが、ご治療の最中の方々にも、もしかしたら有益かも知れないなと思いました。

 

精神腫瘍内科というのは、その文字だけを取ってみると、なんだか得体の知れないものですが、がんが患者さんやそのご家族に与える影響と、 心と行動ががんの罹患や生存に与える影響を学術的にアプローチするもの、とのことです。

 

これは、医療で実施される治療そのものというより、より患者さんやそのご家族のQOLに関する学問と言え、精神状態を良好に保つことによってがん予防やがん治療により効果的な行動を促すことを目的としている、というのが私の見立てです。

 

中間省略するなら、精神状態を良好にすることで普段の生活をよりがん予防・治療に有益な状態にするために、その証拠付けを取るもの、と言えそうです。

 

さて記事の内容でフォーカスされているのは、不安についてですが、がんと診断されて不安にならないでいることの方が不自然であるとさえ言えるような言葉が並びます。

 

そして、不安そのものは大きな問題ではなく自然であるのですが、もしその不安によって生活に支障を来すようなことがあれば、それはお医者様に言葉で伝えることを促しておられます。

 

私自身の経験からすると、不安が大きくなると食事も取れない状態になります。

これは意外と深刻で、胃腸の調子が悪い時でも辛うじて何かを口にすることは出来るものですが、不安からくる食欲不振は、本当に何も食べれなくなってしまいます。

 

これはあくまで私に起きた実例からの類推に過ぎないのですが、もしもがん治療中にそうなってしまったら、体の栄養状態を良好に保って体重を落とさないようにすることが大事と言われているわけですから、対処が必要になってきます。

 

だからこそ、そういう不安は、早めに主治医さんか看護師さんでもよいですから、口に出して伝えることが大事、となりますね。

 

乳がんに関連する記事のようで、乳がんを患う方がご家族にいる方に向けてのメッセージが掲載されていますので抜粋いたします。

【抜粋】 「がんと診断されたら不安になることは正常な反応である」ということを家族が理解し、患者さんの不安に寄り添うことで、患者さんは安心できると思います。抗がん剤の副作用などで体調が優れず休んでいると、だらけているように見えてご家族がきつく当たってしまうことがありますが、いつも通り動けないのはがんになり、必要な治療である抗がん剤によるダメージであり、患者さん自身のせいではありません。がんと患者さんを一体化せず、がんを外在化する視点、つまり患者さん=がん、ではなく、単に患者さんがたまたまがんを持っている、といった視点を持つと、感情的にならずオープンかつ冷静にがんについて話し合えます。そして、家族みんなで患者さんが持っているがんと向き合う姿勢が重要です。 

 

がんを災害とたとえる方がおられますが、私はまさにその通りだと思います。

いくら予防に励んでいても、なる時はなるのががんです。

罹患しか方の人間性や今までどう生きてきたかが問われるものではなく、地震のような出来事がたまたまその方に起きてしまったということです。

 

ですから、ご本人さんはもちろんですがご家族の方も、治すぞ・復興するぞ、というビジョンに立って進むことが、治療を考えてもベストと言えるのかと思います。

そしてそのことは、経済的観念を超えて人生に大きな気づきと意味をもたらす場合があることを、多くの患者さんやご家族から学んでいます。それは、一種の報酬と言えるのかも知れません。