#がん電話相談
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)なぜ中止 急速な腫瘍増大リスクも/産経新聞
●胆嚢摘出、術後化学療法実施も肝臓5カ所転移あり、ICI実施も中止どうして
【答】急速な腫瘍増大が起きているケース(胆道がん18%)、ICI投与初期では偽増悪の場合もある 他
https://www.sankei.com/article/20230926-Q4O6HQS6BVMJPCAG6I66L34UO4/
今、最も話題になる頻度が高い医薬は、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)だと思います。
主に、併用に療法による効果発現です。
しかし、こちらの方の場合は、逆に増悪してしまったケースです。
ご本人さんには、ICIは最後の砦、というお医者様の言葉が突き刺さっており、継続したいという思いがおありのようです。
ところが、こちらのケースは、むしろがんを大きくさせているわけで、継続してもリスクしかない状況、と言えるでしょう。
ICIが効くか効かないのか。
記事でお医者様がご説明されていますが、腫瘍遺伝子変異量→TMBの測定によって割出す方法があります。
要は、がん細胞に起きているTMBがどれほど大きいかを調べることで予測していくというものです。
がん種によって特徴が現れることが多いようですが、ご相談者様の胆道がんの場合は低いことが多いようです。
低くても効く可能性がある、とは、記事のお医者様が「どうしてICIを使用したか」についての説明を補足しているものですが、望みをもって試されたということでしょう。
患者さんの切なる思いが伝わってくるような内容で、私も心が苦しくなりました。
それでも、道は求めていくことで開かれるものもありますから、求め続けていただきたいと思いました。