だいたひかるさんの義父も・・「アブスコパル効果」で膀胱がん転移巣が消える可能性/Yahoo
●膀胱がん肺転移あり
●旧来治療では2年生存率20%程
●免疫チェックポイント阻害薬と放射線の組合せ→原発巣への照射後に転移巣も縮小することがある→アブスコパル効果

 

免疫チェックポイント阻害薬と放射線治療を併用(免疫放射線治療)の場合に、薬効が増強されることがわかっていますが、これが原発巣だけではなく転移巣も破壊してしまう現象をアブスコパル効果と言われています。

 

アブスコパル効果自体は、古くから見られる現象のようですが、最近になって頻度高く発生しているのは、やはり免疫チェックポイント阻害薬との組み合わせ効果であると思われます。

 

だいたひかるさんの義理のお父様については、肺転移ありの膀胱がんを患っておられて、難しいとされていたのですが、セカンドオピニオンで免疫放射線治療を勧められて実施されたそう。

 

結果「たくさんあった影がほとんど消えた」とのことで、まさにアブスコパル効果が表れたわけですね。

 

原発が膀胱ということですが、どちらかと言うと、アブスコパル効果自体は、肺に効果を示したと言えないかな、とも思います。肺転移に効果、とも言えますね。

 

アブスコパル効果がちょくちょく見られるようになったもう一つの要因として、放射線治療装置の進展も関係があるようです。

特に最近注目されるものとして、SRBTというものがありますが、これは、肺がん、肝がん領域で治療効果が出ているようです。

SRBTは、がんに対してより正確に照射して他の細胞の損傷を防ぐことが出来ますから、より多くの線量を照射することが出来ます。

 

この高線量も、アブスコパル効果のポイントであるようです。

 

免疫放射線治療によってこの効果を意図的に出せるだけの根拠はまだ見つかっておらず、依然としてやってみなければわからない治療法と言えるのですが、その確率は上がってきているのですから、やはり価値のある療法であると思います。