#遺伝子パネル検査
がん遺伝子パネル検査(CGP)もっと多く、もっと早く/ケアネット
●標準治療終了後の検査のみ保険適用
●がん罹患数:CGP検査数→日本58:1、韓国10:1、独13:1
●米国では進行膵がんのCGPは治療初期から可→日本は依然として標準治療終了後→改善を
https://www.carenet.com/news/general/carenet/57190
遺伝子パネル検査は、遺伝子変異を見つけてそれに適合する薬を探し出すというもの(簡単に言えば)ですが、日本では標準治療終了後でしか保険適用されないところが問題点として指摘され続けています。
先進医療で受けることも可能ということで、そのケースでの治療実績はどうか、ということが現在データ蓄積されているところですので、それを待つべきか、とも思います。
しかしこの記事で主張されていることはごもっともで、進行膵がんは時間がないんだ、急いでくれ、というもの。
また、そもそも患者が遺伝子パネル検査の存在すら知らんことが問題、というもの。
標準治療は最高の治療、という表現が流行みたいになっていますが、その標準治療にも選択肢が色々あって、お医者様や病院によってそこに傾向が出ているなら、どれが最高の標準治療かいまいちわからんよね、という思いはあります。それを標準と呼ぶのか、という愚痴もあります。
そしてこの遺伝子パネルにしてもそうです。
標準治療が終了して尚治療が必要ということは、治療の道が絶たれてしまった患者さんがほとんどだと思うのですが、そういう方々にとって「10%」という数字は、十分に希望的だと思います。
つまり、遺伝子パネルを受けても約10%の人”にしか”薬が見つかるなどの道が示せていない、というのか、約10%の人”には”道が示せてたと言うのか、どっちだよというお話です。
治療早期からの実施については、海外ではもっとやっている、だけでは実現出来るものではありませんからデータを待つとして、遺伝子パネルを受けることが出来る患者さんにはちゃんと教えてあげてくださいよ、ということが私の願いです。