#がん治療研究
副作用がほとんどないがんの新しい治療法「マックトリガー」とは?/DIME
●がん組織に”傷”をつけ炎症を起こす→免疫組織が一斉にがんを攻撃:体にある免疫でがんを倒すための”きっかけ”を作る薬
●副作用がほとんど無く安全な薬として実用化に期待
 
目新しい話題ではありませんが、期待のかかる研究だと思いますので、小出しネタとして取り上げました。
 
【抜粋】「薬ではなく、あくまで〝引き金〟です。我々が開発した細胞医薬は、がん組織にたどり着くと、がん組織に傷をつけます。その傷によりがん組織に炎症が起きて、私たちの身体にある様々な免疫組織ががんを異物と捉え、排除を試みるというメカニズムです」 
 
がん細胞は、ヒトの体内の免疫系に対して、「自分が怪しいものではございません」という態度を取って保身しながら、体の中でどんどん増えていくという工作員みちなところがあります。
 
そのがん細胞に、傷をつけて炎症を起こさせることは、工作員に対する指名手配書が出されるようなもので、それによって免疫系ががん細胞を叩き出す、というようなことです。
 
残念なことに、こちらの薬は実用化まで10年はかかるとされているものです。
やはりがん細胞特異的に薬剤を送達するのが難しいのでしょうか。
ただ10年という長さは、がん治療、がん予防、経過観察、色々な観点で見ることができると思います。