90年代に米国立がん研究センターが実施した「デザイナーフーズ計画」というものがあります。
これは、がん予防だけではなく、がん治療にもなる自然物を見出し、全く新しい抗がん食品を開発しようという壮大な計画でした。
計画の規模があまりに大きくなりすぎたため、予算付けが困難となって中途でとん挫したのですが、食品によるがん予防効果がある程度確認されたことは、同計画のアイコンである「デザイナーフーズピラミッド」がメディアに今も尚登場する理由でしょう。一定の信頼はおけるということです。
そのピラミッドの頂点、つまり、最も効果があるであろう1位はにんにくなのですが、2位に位置するのがキャベツなんです。
私のようなド素人は、キャベツ=胃の調子が良くなる、ということを何十年か前に発売された胃薬「キャベツー」から知りましたが、この効果は有名です。
加えて、最近はその効果の元となるものの一つであるイソチオシアネートに 、がん抑制の効果があるのではないかと期待されています。
そもそもキャベツにがん予防効果があることがなぜわかったかと言えば、やはり1990年代に実施された、食品と症例の相関関係を解析するという後ろ向き研究(過去の結果から因果関係を調査)からで、どのような作用でそうなっているのかについては、まだまだ完全には解明されていないものです。
さてこの辺で、「エビデンスが無いからそんなものは信用しない=そんな効果は無い」とするのか、「はっきりとしたエビデンスは無いけれど有害性もあまり無いことだし食べておくか」とするのか、表面的な意見は分かれます。
ただし、例えばEBM激推しのお医者様であっても、個人生活の中では、意外と後者さんであることが多いことを知っています。人には前者を言い、自分の行動は後者。本当に表面的なんです。
重大な責任を担われるお医者様としては当然のことです。
さて、前置きが長くなりましたが、このキャベツをある程度たくさん食べたいという理由で、キャベツ用千切りマシンを入手したので、早速作ってみました。
1/4玉を千切りマシンで千切りし、ツナ1缶、ガーリックソルト少量、オリーブオイル大量で混ぜるだけです。
これ、千切りがゆえにオリーブオイルなどがよく混じり、結構うまいし食べやすいし、おすすめします。
先日、ドレッシングのピエトロさんで、パスタで和えたりする用途のガーリックオイルを見つけたのですが、あれと混ぜるのも良いかも知れません。
昨日、スーパーマーケットのOKさんでは、キャベツ半玉で68円でした。
安くて、健康で、うまい、という、これからの黄金メニューになりそうです。