#がん治療研究
がんを悪化させるIL-6、SOCS3標的治療で逆に強力な抗腫瘍作用を発揮する可能性 慶大
●サイトカイン抑制因子「SOCS3」をT細胞で排除すると、本来、腫瘍を成長させる悪玉サイトカイン「IL-6」が逆に強い腫瘍殺傷能力の誘導因子になることを発見 他
https://www.qlifepro.com/news/20230821/socs3-il-6.html
先日、慶應義塾大学さんのリリースでこちらの記事を上げましたが、いまひとつ反応がよろしくなかったので、もう少し説明が丁寧なものをアップします。
IL-6が槍玉状態なのですが、本来はヒトの体内で重要な働きを担っているものです。
ところが、これが何らかの原因で過剰に産生されるようになると、関節リウマチから口内炎まで、あらゆる不具合を起こしてしまいます。
そういう意味では、もともとは善玉であったIL-6も、悪玉に変化してしまうということも言えます。
こちらの研究は、言わば悪玉化したIL-6のがん細胞に与える”増殖支援”のような効果を取り除くことが出来るもので、かつ、がん細胞の攻撃に大きな役割を担うという超善玉に化かす技術と言うことが出来ます。
免疫療法の類に入っているのかと思いますが、従来療法との組み合わせなどで、効果が上がってくれればよいのにな、と想像しています。