#アルミノックス #がん光免疫療法
再発・転移性頭頸部がんを対象に「アルミノックス治療+抗PD-1抗体」を評価した試験の早期解析結果/がんプラス
●客観的奏効率:29.4%(完全奏効17.6%/部分奏効11.8%)、生存率:18か月時点53.5%、有害事象:管理可能、忍容性概ね良好

https://cancer.qlife.jp/news/article20960.html

 

早期解析というのは、更に試験を進めるべきかどうかの判断材料とも言えると思いますが、こちらの結果からは「有望で進めるべき」との方向性が読み取れます。

 

心配していていたのは、安全性に関してです。

日本で開始されている保険診療でのアルミノックスでは、酷めの口内炎などの有害事象が報告されていたからです。

こちらに関しては、どうやら現時点では問題無いようです。

 

早期解析で得られたデータから、私個人の正直なところ吐露してしまいますと、この結果自体は大したことないかもな、です。

 

再発・局所進行頭頚部がんの方が対象ということで考えますと、現在保険適用のBNCTで26名中12名の完全奏効という試験結果があります。また、安全性が高いという利点もあります。

 

ただし、BNCTを受けられる病院はかなり少ないです。

 

また、今後も急激に増加する要素が無いだけに、BNCTは一般的な治療にはなっていないというのが現状です。

 

その点、アルミノックスは、まず設備が簡易で済むことと、その分コストも少なくてすみます。

だからこそ、もっと高い奏効率を期待しています。

 

また、アルミノックスは、論理的には、繰り返しの治療が可能なようです。

用法についての議論、試験が進むことで、更なる成果が出ないものか期待しています。