#がん治療研究
細胞分裂を逆行させるメカニズムを米国立衛生研究所が発表/海外がん医療情報
●細胞分裂準備の初期段階(マイトジェン)を離脱させると約15%が分裂を休止
●がんの急速な増殖・拡散を阻止出来る可能性
●乳がん治療薬イブランス、併用による治療法検討

https://www.cancerit.jp/gann-kiji-itiran/gann-kenkyuu/post-18330.html

 

がん細胞の増殖において、重要な役割を担う初期プロセスを阻害した結果、約15%は細胞分裂を休止。

残りの85%が分裂を継続しているわけですから、これでがん細胞は大きくならないとは言えないのですが、確かに成長を遅らせることは出来そうです。

 

がん細胞に関わらず、様々な細胞での実験結果、その分裂の初期プロセスを断ち切れば、その細胞でも一定数の細胞分裂休止が見られたとのことですから、がん種を越えて適用出来る可能性があります。

 

乳がん治療薬のCDK4/6阻害薬と言われる「イブランス」の効果は、どうやらこの機構が働いているようです。

このことから、CDK4/6阻害薬と従来の抗がん剤の併用で効果が上がるのでは、という検討を立てているとのこと。