#がん治療研究
T細胞応答を抑制するがん代謝物(オンコメタボライト)を発見/東京大学
●がん細胞が細胞死に際して代謝物スペルミジンを放出→がんを攻撃するT細胞を抑え込む働き
●免疫療法の効果を上げるための治療標的としてスペルミジン
こちらの研究内容は、
オートファジーが、本来がん細胞を攻撃するはずのT細胞の力を削ぐ働きをしているのではないか、ということで若干話題になったものの詳細です。
「オートファジーががん細胞をやっつけるのでは」と言っている学者さんもそれなりにいましたので、「ええ、うそ!?」というものですね。
がん細胞が細胞死の際に、代謝物であるスペルジミンを細胞外に放出することで、T細胞から”わが身”を守る効果がある、とのこと。
このスペルジミンこそが、「オートファジーは素晴らしい」としていた根拠物質の一つであり、これががん細胞まで守ってしまうとは知らんかったわ、というわけです。
老化に関する研究が流行で、オートファジーもその中で重要なキーワードなのですが、リスクとの表裏一体性を見る思いです。
老化対策に大金を投じることが出来るのは一部富裕層です。
ただこの一部が莫大なビジネスを生むわけで、それが老化研究が進む一要因となっています。
庶民の私としては、老化対策ではなく、がん細胞増殖に関してのリスク排除の方が大事です。
研究が進むことを願うばかりです。