#がん治療研究
テロメアDNA標的の新規抗がん剤、マウスで従来薬と効果同等・副作用なし/医療NEWS
●マウス実験:酵素”テロメラーゼ”を阻害しがん細胞の不死化を阻止
●正常細胞に悪影響なく効果はシスプラチン同等
https://www.qlifepro.com/news/20230712/cyclic-anthraquinone-derivatives.html
【抜粋】ヒト由来がん細胞を植え付けたヌードマウス(マウス異種移植モデル)における抗腫瘍活性に関して、cAQ-mBenはシスプラチンと同等の腫瘍抑制効果を示した。シスプラチン投与マウスでは病理組織学的検査および血清生化学的検査において肝臓、腎臓、精巣に重篤な副作用が現れ、体重も減少したが、cAQ-mBenを投与しても、これらの副作用は見られなかった。
「分子設計によって合成されたcAQ-mBenは、副作用のない効果的な抗がん剤として発展できる可能性を示すことができた」と、研究グループは述べている。
体にやさしい抗がん剤は、常に求められているものです。
テロメラーゼをターゲットとした研究は、国立がん研究センターさんなどが実施されていたようです。
これは2020年この研究ですが、これによると、肝臓がんや膵臓がんでの研究となっており、それらがん種の新しい治療法の開発が示唆されています。
いわゆる難しめのがんである両がん種の治療に、まずは光となってもらいたいものです。