#ステージ4 #ケトン食
進行がん患者の生存期間を劇的に改善 新たなケトン食療法の長期継続効果から
12ヵ月以上の長期継続がポイント
◎様々な種類の進行がん患者の支持療法として有望
◎ケトン食メニュー例

配信:大阪大学
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2023/20230524_2

 

連日ほどお伝えしている「がん共存療法」のメインポイントであるケトン食について、有望な臨床試験結果が出てきました。

大阪大学によるものです。

 

【抜粋】

2013年から2018年の間に臨床病期Ⅳ期の進行がん患者55名から、研究参加の同意を取得し、新たながん患者向けのケトン食療法を実施し、3ヶ月以上継続した37名について有望な結果を発表しました。現在も、研究は継続され、全55名の患者さんを2023年3月まで追跡調査し、2022年3月までのデータを固定し、改めて分析しました。

以前に報告した37名についても、同様に再解析を行いました。追跡期間の中央値は25カ月(3~104ヶ月の範囲)であり、その間に28名が死亡しました。この37名における全生存期間中央値は25.1ヶ月、5年生存率は23.9%でした。ケトン食療法開始3ヶ月後における、血清Alb値、血糖値、CRPによるがんケトン食ABCスコアでの評価も、前回報告時より、さらに明確に生存率が層別化されることが確認されました。

次に、ケトン食療法の長期的な患者の生存効果への検討を行うために、ケトン食療法の全参加者55例のうちデータが不十分な2名の患者を除いた全53名の患者を、ケトン食療法継続12ヶ月以上群(n = 21)と12ヶ月未満群(n = 32)の2群に分け、ケトン食療法の実施期間と転帰の関連を解析しました。

ケトン食療法の実施期間の中央値は、12ヶ月以上群で37ヶ月(12-99ヶ月の範囲)、12ヶ月未満群で3ヶ月(0-11ヶ月の範囲)でした。フォローアップ期間中に53名中41名の患者が死亡し、その内訳は、12ヶ月以上群では10/21名が死亡し、12ヶ月未満群では31/32名が死亡しました。全患者の生存率の中央値は19.9ヶ月で、その内訳は、12ヶ月以上群では55.1ヶ月12ヶ月未満群で12ヶ月でした。両群のカプランマイヤー曲線は、12ヶ月以上群は、12ヶ月未満群と比較し、有意に生存率が改善していました。

【抜粋】 ケトン食療法開始から5年以上生存している症例 ケトン食療法導入時の年齢 *2023年3月時点における生存状況

※すみません、表を拝借しました

 

食ががんに効く、ということを証明しているとは言えないかも知れません。

しかし、ステージ4の患者さんの生命予後に影響していることは確実で、生存状況によると、要は、ずっとケトン食を続けている人は生存しておられます。

 

すごいと思います。食べる物は、がんに関係がある以上に、命に関係しているのだと感覚的には受け止めています。

再度、熟読したいと思います。