#がん治療研究
先端総合研究機構の岡本教授らの研究グループが、がん細胞の抗がん剤抵抗性を担う分子メカニズムを解明しました
◎オートファジー活性化による同抵抗性細胞を誘導
◎既存抗がん剤・オートファジー阻害剤併用で大腸がんを相乗的に阻害
配信:帝京大学
https://www.teikyo-u.ac.jp/topics/2023/0524
オートファジーとがんの話題という括りではそこまで目新しい研究ではありません。
オートファジーは体には良いことだとされるけれども、どうもがんの成長を促進させるようだぞ、というものはこれまでもありましたから。
しかし、こちらは大腸がんの抗がん剤の抵抗性に関わっているだろうという、より機能面で掘り下げられた研究で、具体的治療法につながる可能性を秘めています。
現在オートファジー阻害薬については、そんなに多くあるわけではありません。
しかし、下のリンクにありますように、アジスロマイシンという既存抗菌剤が安全性を確保しながら、オートファジーの効果は十分あるということがわかっていますので、今後の研究の進展次第では、割と早い時期に臨床試験が開始されるかも知れません。
尚、大腸がん細胞での試験ですが、他のがんについても効果が期待出来るものだと思います。