#がん悪液質
がん悪液質、神経回路形成への関与が知られる「ネトリン」が治療標的候補に-理研
◎ショウジョウバエ実験
:がんから分泌のネトリン発現を抑制→がん増殖に影響無しも生存率上昇顕著
:ネトリンがカルニチン量を低下→全身性のエネルギー不足→個体死
:カルニチン(アセチルCoA)投与で生存率改善 他

配信:医療NEWS
https://www.qlifepro.com/news/20230522/netrin-cancer.html

 

一つ、そうなのか!と思ったのが、がんが増殖したとしても、身体状態(主にエネルギー)が良好であれば、予後改善の可能性があるということです。

 

生命を保つエネルギーが十分に体にあるということが、ぼんやりとした妄想の範疇で、がんが広がるのを抑えているのではないかor薬剤の効果を高めているのではないか、などと考えていたのですが、そうではないようです。

 

ステージ4の患者さんに対して、副作用で体調悪化の可能性がありながらも抗がん剤をいけるとこまで入れ続けるというのではなく、ケトン食などを用いた食事などの生活中間を改善することを主として行うとどうなるか、という臨床試験がされています。

こちらでもちょっちゅう取り上げている「がん共存療法」です。

 

まだまだ可能性の話に過ぎませんが、こちらの理研さんの研究結果からすると、ステージ4でがんそのものには完全除去は望めない状況でも、身体状態を改善することで、予後の改善が望めるぞ、というお話につながりはしないでしょうか。

 

ショウジョウバエとヒトは違います。ハエとヒトですから当然です。

だから、果たしてヒトの場合、どこまで身体状態を改善すればよいのかという点では、まだなんとも言えないのですが、とりあえず体に悪さをしている機能の一つは、どうもネトリンというやつで、それががんのある近辺だけではなく、全身の脂肪組織にどのような悪さをしているのかが判明に近づきました。

 

そして、どうやらそのネトリンを取り除くのではなくとも、悪さによって減少される「カルニチン」を補うことで、脂肪をエネルギーに変換する生体システムが動き出すだろうことも推測できると言うのです。

 

期待が大きいですね。

これ、何を食べればよいのか、という話に落ちていく気がしますがいかがでしょうか。もちろん、そんな簡単な話ではないのはわかりますが。

当てもんみたいに、体に良さそうなものを食べるより、期待して食べる方がマシかなあ、と素人目にはうつります。

 

がん治療は、がんをやっつけることであり、それが出来なければもう終わり、と考えるのが普通かも知れません。

しかし、命は別です。がんをやっつけることが出来なくても、長く生きる方法が見いだされようとしている気がしてなりません。

 

がんがあっても何年も生きれる方法を。モグラたたきみたいに出て来ては打つ治療もOKでしょうし、このようにがんが大きくなっても生きれるならOKです。

すごく良いニュースに聞こえました。