#免疫療法 #ケトン食
10年前までは効果が疑われていたのに、今では最先端となっているがん治療法とは?
◎今は普通の免疫療法も昔はうまくいかなかった:本庶氏の研究がポイントに
◎食事ががんに効くと言う人は少ない、効かないとも言えない

配信:ダイヤモンド
https://diamond.jp/articles/-/321409

 

現在、最先端治療として取り扱われている、というのは免疫療法のことです。

 

人間が本来持っている免疫機能から逃れようとするがん細胞の習性にストップをかけることで、がん細胞をやっつけようとするものです。

 

しかしこの免疫療法もまた、まだまだ発展途上にあると言えます。

どうすれば免疫チェックポイント阻害薬が効くのかについて、見るべき研究が出てきている、そのようなフェーズにあります。

 

さて、この記事では、免疫療法ではなく、食事療法であるケトン食についてのお話がメインになってきます。

 

食事でがんが治るか、というと、私は正直”否定的”です。

”否定的”である理由の一般論は、「もし食事でがんが治るならがん治療として了承されているだろ」というものが多いと思うのですが、こちらの記事からすると、そんなにも研究されていない、と言えます。

 

私が否定的である理由は、食事で治すよりも、医薬・医療による治療を極めていく事の方が、治癒に向けては早いし、患者さんが長く生きることが出来るという点で効率的だと思うからです。

ですから、否定しているのではなくて、医薬・医療と食事、どちらを取るべきか、と言うなら前者だ、と思うのです。

 

しかし、どちら様かのお医者様が声高に本まで出して言われるように「食事とがん治癒は無関係」なのかと言えば、そんなこともないでしょ、と思っています。

 

どちらか、と言う択一論で言えば、医薬・医療なのであって、食事なんて生きているうちはずっと実施する行動なのですから、それが医薬・医療の治療に少しでも好影響あるように工夫するのは、極めて当然、であるし、大いに関係していると思っているということです。

 

何故なら、周術期における栄養状態が予後に影響する、などの研究が発表されていますし、がん悪液質をいかに抑えるかが予後に影響する、と言う報告も聞いたことがあるからです。

 

がん治療のもうドグマだと思っていますが、食べれたら食べれないより長く生きれるみたいなのです。

また、食とは関係ありませんが、歩けたら、歩かないよりも長く生きているみたいなのです。

 

で、ケトン食はその食の中で何なのか、については、これまた少し話が違ってきてややこしいのですが、ステージ4で根治を目指さない患者さんにとって有効性があるのではないか、という研究が今なされているようですね。

つまり、体がもつまで積極的に化学療法を実施してがんを大きくさせないというのが標準治療の一つであるわけですが、そうではなくて、がんがありながらも長く生きる方法としてケトン食を導入する、というものです。

体が持つまで抗がん剤を入れるのではなくて、ですね。

 

これは、記事にも述べられているように、エビデンスを取っていく必要があるものですが、まさにその治験が実施されています。