#がん光免疫療法
最新治療「がん光免疫療法」の効果は? 医師「短い期間に腫瘍の縮小や壊死」 一方で課題も
◎厚労省認可はアルミノックスのみ、成果はまだ限定的
◎小さい腫瘍に効果→早い段階で使えれば
◎食道、胃がんへの試験も始まる

配信:AERA
https://dot.asahi.com/dot/2023032500007.html?page=1

 

標準治療を終了した頭頚部がんに保険適用されている光免疫療法ですが、成果のとりまとめがまだのようです。

 

事例からは、小さな腫瘍には効果が確認されている、大きなものは再発してしまう、というものが散見されるとのことです。

 

記事でも指摘されているように、進行してしまった頭頚部がんへの治療では、光免疫療法を選択出来ないケースや、局所的な治療では追っつかない状況もあるようで、まだ同療法の本領発揮に達していないと感じます。

 

小さな腫瘍への効果について、つまり、比較的初期のがんへの適用には望みがありますね。

 

また、内視鏡を使った照射での食道、胃がんへの効果も期待するところです。

 

開発者の小林先生が以前述べられたことですが、理論的には繰り返しの治療も可能とのこと。

有害事象も出ているようですが、コントロール範囲で繰り返しの治療が出来るのなら、「もぐら叩き」のハンマーにはなれないか、と思います。

装置や薬剤もコストとしては優しい方ですので、あり得る話ではないかと思います。

 

他に期待するのは、PD-L1を標的とした光免疫療法です。

治療対象の拡大が期待されるもので、免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める可能性も示唆されています。

また、放射線治療の副効果として有名なアブスコパル効果が望めるとのこと。これは照射部だけではなく、全身に渡る抗腫瘍効果のことです。

 

現在、まだまだ発展期にある光免疫療法です。これからも期待していきたいと思います。