#ガンマデルタ細胞
GVHDを起こさずがんを攻撃するヒトγδT細胞、iPS細胞技術で作製に成功
※GVHD:提供者のT細胞が宿主(提供される側)の組織細胞を攻撃すること
◎大腸がん細胞、肝がん細胞、白血病細胞で効果確認
◎遺伝子操作で更に強力版作成に期待
配信:医療NEWS
http://www.qlifepro.com/news/20230327/ips-gdt.html
神戸大が発表した、ガンマデルタ細胞の件については、広範囲に反響を呼んでいるようです。
要するに、がんを攻撃してくれる細胞を、あらかじめ大量に製造しておいてがん患者さんに投与(移植ですが)することで、がん細胞をきっちり攻撃するという新しい免疫療法への発展が期待される技術です。
ある人の免疫細胞から作り出した強化版細胞をあかの他人に移植するというものです。
容易に想像出来るのは、臓器移植などでよくある”拒絶反応”ですが、あれは移植された臓器が移植を受けた方の免疫反応によって攻撃を受けてしまうというもの。
こちらで説明されるGVHDとはその逆で、移植された他人の細胞が、移植を受けた人の組織を攻撃してしまうことで、このガンマデルタ細胞にはそれが”ない”のです。
今後の注視点は、どれほど効くのか、というところですが、これについても、iPSは遺伝子操作が比較的容易であるようですから、大いに期待出来ます。