#がん共存療法
がんを患った医師が実践する「がん共存療法」 糖質制限ケトン食の可能性
大腸がん多発転移でステージ4、2次治療としての抗がん剤を止め19年9月からケトン食開始、メトホルミンを服用
◎現時点では抗がん剤の延命効果比で遜色ない
◎今年1月から臨床試験開始

配信:AERA[
https://dot.asahi.com/wa/2023030700036.html?page=1

 

ここのところ連日のように取り上げられる山崎章郎医師によるステージ4対策としての「がん共存療法」。

 

注目している方も多いということかと思います。

 

抗がん剤を使用した延命治療が標準治療となるため、「どうせ幾ばくかの延命しか出来ない抗がん剤を拒否して民間療法に走った」というようなニュアンスで取ってしまうところがあるように思います。

 

この記事を読んで、体も弱ってくるし抗がん剤を続けることが出来ないケースというのが、山崎医師がそうであったように、他にもたくさんあるのだろうなと思います。

つまり、抗がん剤に耐えられなくなるということです。

 

この場合、抗がん剤を止めることが優先事項で、それでも生きるための方法として食事など「出来ることをやろう」という考えの流れですね。

 

またこういう捉え方もあると思います。

「抗がん剤治療によって日常生活に支障をきたしてでも延命するという選択より、抗がん剤をやめて日常生活の質を出来るだけ高めて生きれるところまで生きればいいや」ではないか、と。

 

これは実際にあると思います。結果的にやることは同じで、食など自分でコントロール出来ることをやっていく、わけですね。

 

ここで重要なポイントがあります。

山崎医師は生きることをあきらめておられるわけではない、ということです。

ホスピスのお医者様で、これまで相当な人数のターミナルケアを実施してこられたのですから、ご自身の状況もよく把握しておられたはずです。

 

とりあえずはご自分にとってのベスト、つまり長く延命出来るだろうこととは何か。

それがもしうまくいくなら、ターミナルケア時の選択肢として用意出来るのではないか。

私はこのようなことが山崎医師のマインドにあったか、出来てきたのではないかと想像しています。

 

臨床試験は、長期になるはずですから、結果は少し先になりますが、進捗状況はメディアが取り上げてくれるはずです。

 

今後、標準治療とそれを放棄した場合の医療について、一石を投じるものになる可能性もあります。

期待していきたいと思います。

 

あ、私は標準治療否定派ではありません。

標準治療は命を長らえるためのベストだと思っています。

ただし、やはり体のコンディションは良い状態であった方がベターだと思っています。

ですから、標準治療を受けながらも、運動や食事はコントロールした方が良いと思う派です。