#がん治療
血管新生阻害剤の先行投与でがん薬物療法の効果を向上
◎マウス実験で成果:同阻害剤先行投与群と同阻害剤・抗がん剤・免疫CP阻害薬同時投与群で比較、先行投与群で腫瘍増大抑制効果が大

配信:MITTechReview
https://www.technologyreview.jp/n/2023/03/10/301145/

 

がんにおける血管新生とは、がん細胞が増大するために栄養などを受けるために結果を新しく作ってしまう機構のことで、これを阻害することでがんの進行を抑止しようとするのが血管新生阻害剤です。

代表的なものとしてはアバスチンなどになります。

 

さてこちらの研究は、その血管新生阻害剤の先行投与、つまり、免疫チェックポイント阻害薬や他の抗がん剤と同時に投与するのではなく、前もって血管新生阻害剤を投与しておくことで、その後に投与する抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬の効きが良くなるというもの。

 

その理由については記事で確認していただきたいのですが、要は、薬を飲む順番の話ということです。

 

もしこれが確かなら、多くの併用療法が研究されていますから、応用出来るものも多いのではないのかな、と思います。

私がパッと思いつく代表的なものとしては、アバスチン・パクリタキセル併用療法です。

 

まずはヒトでどうかが試験で確認されるべきですけどね。