#胃がん #ピロリ菌
尿中抗ヘリコバクター・ピロリ抗体の有無とがん死亡の関連 コホート研究による追跡結果 対象5000人8年
◎高齢者ほど陽性率高(感染歴あり)
◎陽性群でがん種に関わらず罹患率有意に高
◎全死亡率では陽性・陰性群で有意差なし
◎感染が何らか生存に有利な影響可能性
配信:広島大学
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/75348
十代の頃から2年に1度くらいの頻度でひどい胃腸炎になり、そのたびにかなり辛い思いをしていました。一度なると、体重も体力も大幅に低下してしまいます。
社会人になってからもやはり同じ状況があったため、虎ノ門病院で検査を受けると胃潰瘍診断。
今から25年ほど前のことですが、その時に初めてピロリ菌のことを知りました。
その後除菌はしたのですが、私も感染歴ありなんです。
こちらのコホート研究、つまり病気の原因・要因について統計的にリサーチするものですが、とても興味深いものです。
ピロリ菌=胃がんの原因というイメージがありますが、陽性者はがん種を問わず罹患率が陰性者よりも高いようです。
ところが、そのがんで死亡しているのかと言えば、そこは陽性、陰性差がないという結果。
ということで(と言うと軽いですが当然バイアスを一定取り除いた上での研究です)、ピロリ菌には何らかの生存率に対する肯定的影響を及ぼしているのではないか、という結語になっています。
最近は、ピロリ菌のがんに対する好影響についての研究がありますが、このような結果が出てくると、やはり何かあるのかなと思いますね。
ただ、がん予防という点では、やはりピロリ菌が悪さをする可能性が高いようですので、検査した上での除菌は良策には違いないようです。