#がん治療研究
抗炎症薬をナノ粒子化し脾臓に送達、抗がん剤を使わず抗腫瘍効果を発揮
◎抗腫瘍免疫を抑えてしまう「MDSC」が脾臓、血液、腫瘍組織から順に減少
◎免疫CP阻害薬との併用で高効果を確認

配信:医療NEWS
http://www.qlifepro.com/news/20230131/cancer-riset-nano-particulated.html

 

抗炎症薬であるデキサメタゾンをナノ粒子化して脾臓に送ると、免疫細胞を無能化させてがん細胞を守ってしまう効果のある「MDSC(骨髄由来抑制細胞)」を退治できたというもの。

 

これによって、抗腫瘍効果を発揮しているのですから、これ自体が新しい免疫療法と言えそうです。

 

抗がん剤治療に比べると、細胞を殺傷する能のある薬剤を投与するわけではないですから、当然体にもやさしく安全性も高いもので、実用へも割と近いようには思います。

 

免疫チェックポイント阻害薬が奏効する人は、30%程度しかいないとのことで、依然として発展途上の薬と言えそうですが、こちらのナノ粒子化抗炎症薬との併用で高効果が確認されており解決法となるかも知れません。