#卵巣がん
卵巣がん、化学療法後の転移はMas受容体活性化により抑制できる可能性
◎抗がん剤による腎機能低下させ尿毒素を蓄積→がん転移に関係か
◎インドキシル硫酸のような尿毒素が血流によって全身に運ばれがん進行に影響する可能性

配信:医療NEWS
http://www.qlifepro.com/news/20230125/indoxyl-sulfate-ovarian-cancer.html

 

卵巣がんに限らない、がんの転移抑制につながる研究です。

 

抗がん剤の中でもメジャーな部類に入るシスプラチンについて、代表的な副作用として腎機能障害がありますが、これは、尿毒素であるインドキシル硫酸の体内への蓄積を招くようです。

 

そしてマウス実験によって、このインドキシル硫酸が蓄積しているマウスの方がそうでないマウスに比べてがん細胞が広がっていることが観察されたと。

 

研究によりますと、インドキシル硫酸はMas受容体という、リンパ節転移などを抑止する能がある分子の発現を低下させてしまうことがわかったようです。

 

インドキシル硫酸のような尿毒素は、血流によって全身に運ばれるので、卵巣がん以外のがんでも進行に関わっている可能性があり、それを調べていくことによってがん転移を防ぐ治療戦略が構築されるよう期待する、と締めています。