↓リンク【配信】Wedge

東芝エネルギーシステムズが開発した世界最小の重粒子線装置のお話。

 

ビジネスよりの内容で、特に目新しいというわけではありませんが、あらためて重粒子線装置の最新技術について知ることが出来る記事です。

 

私が注目したのは下の内容です。

【抜粋】同じ粒子線でも「陽子」を使うことが欧米では一般的(装置の小型化が容易であるため)だが、炭素イオンは陽子の12倍の質量があるため、より治療効果が高いとされる。

 

重粒子線による治療費は、先進医療に位置付けられている症例の場合は、一律で314万円。ただし、何度治療を受けても同額であり、民間保険の先進医療特約に加入していれば、全額保険で支払い可能だ。保険適用されている症例では、前立腺の場合160万円、頭頸部、骨軟部などについては237.5万円で、保険証によって1~3割の負担額となる。また、高額医療費制度も適用される(実際にはこれ以外に診察費、検査費などがかかる)。

 

粒子線治療という括りでは、陽子線の方が馴染みを感じるような気がします。

そして、どれくらい治療成績に差があるのだろう、という点についても気になるところです。

こちらの記事によりますと、重粒子線の方が”上”とのことです。

 

また、その陽子線を上回るほどの効果が期待出来る重粒子線治療は一体どのくらいの費用がかかるのかは気になりますね。

 

保険適用なら保険を使って数十万円程度で受けることが可能です。

先進医用で認められている症例の場合は314万とのこと。高額ですが、いわゆるポッキリ価格でこれ以上はかからないというもの。確かに、先進医療特約付きの保険に入っていれば、それで賄えますね。仮に、保険に入っていなかったとしても、この額なら人によっては検討の余地はありそうです。

 

陽子線の小型装置で「プロビーム」という機種が岐阜県の病院で稼働を開始するという報道がありました。

日本企業でも小型陽子線装置のローンチ手前のところまで来ているとのことです。

恐らく、これから重粒子線の前に陽子線治療が先に広がっていく気配があります。

 

しかし、陽子線よりも重粒子線の方が効果が高いと言われたら、普通は重粒子線を受けたいものです。

現状、国内では7基が稼働しているようですが、現在新しく5基を建設中。将来は20基体制にしたいようです。