【記事リンク↓】配信:日経メディカル

RET阻害薬セルペルカチニブが、全身治療後に進行し治療選択肢をなくしたRET融合遺伝子陽性の進行または転移を有する成人の固形癌を対象に、米食品医薬品局(FDA)が迅速承認です。

 

同薬の試験は、さまざまな種類のがん種、人種で行われたものです。

【抜粋】セルペルカチニブの有効性は、肺癌と甲状腺癌以外の患者41人の結果から示された。

患者の癌種で多かったのは、膵腺癌(27%)、大腸癌(24%)、唾液腺癌(10%)、原発不明癌(7%)だった。患者の年齢中央値は50歳(21-85)で、54%が女性、白色人種が68%、アジア人が24%、ECOG PS 0/1が95%、測定病変を有していたのが95%。

37人は全身治療を受けた経験があり、前治療数中央値は2(0-9)で、3以上受けていたのが32%だった。

 

試験の結果、奏効率は44%で、奏効期間中央値は24.5カ月だった。奏効が認められた癌種には、膵腺癌、大腸癌、唾液腺癌、原発不明癌、乳癌、軟部組織肉腫、気管支カルチノイド腫瘍、卵巣癌、小腸癌、胆管癌が含まれていた。