【記事リンク↓】配信:JIJI.COM

 

こちらは腸内フローラ系ビジネスを展開されている「アトラス日本」という企業さんのPR記事なのですが、将来性を強く感じると共にとても興味深いです。

 

がんに関連する細菌が紹介されています。

【抜粋】

ピロリ菌という病原性微生物は、腫瘍の成長を促進し、身体の免疫反応を低下させることができます。

 

大腸がんとの因果関係は明らかにされていませんが、フソバクテリウム・ヌクレアタムは複数の炎症性代謝産物を産生することが知られており、これら全てが腫瘍の増殖に好都合な環境を作り出しています。 この菌は免疫監視機構を弱め、キラーT細胞を停止させることでがん細胞の成長と増殖の抑制を妨げます。

 

アトラスさんの検査システムを使えば、その辺のリスクが測れますよ、とされていますが、企業としては当然のところです。

 

またもう一つ、既に最近は知られているものですが、腸内細菌と免疫チェックポイント阻害薬の関係です。

 

同薬の効き目が腸内細菌叢(腸がどんな細菌で構成されているか)で差があるということです。

 

また、糞便移植によって、腸内細菌叢は言わば後天的に変化させることが出来る可能性も示唆されており、大注目なはずなのですが。

 

ただ、腸に関する限り、ヒトとマウスでは全く違う動きを見せるケースもあるので、ヒトでの研究でどうか、がポイントだとは思っています。

 

この分野、本来はもっと投資対象となっても良さそうですが、そうでもないのは、医療・医薬との利害相反の可能性があるからだと思っています。

患者さんがいなくなれば、お医者も薬屋さんも商売あがったりですからね、あまり進んでもらっても困るわけです。

まあそこらは人類レベルでの問題ですから、どうこう言っても埒があかないものではあります。