【記事リンク↓】配信:Medical Tribune

 

1年前にピックアップしたものです。

このジャンル、益々注目度が増しています。

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テロメアという染色体の端にある構造物の「長さ」が老化の一つのカギになるようです。

また、下に抜粋しましたように、がん治療が奏効するかどうかの点においても重要と思われるエビデンスが存在しています。担がんにおいては、テロメアが伸びた人の方が治療奏効率が高いのです。

 

そして、そのテロメアをどうすれば伸ばすことが出来るかというと、一つはマインドフルネスだと言うのです。マインドフルネスとは、瞑想みたいなものです。

 

サバイバーさんにとって利益になる簡単な取り組みが存在する可能性があるということですね。

 

一私人の願望として、自分ががんに罹ったら何をするか、を考えるとき、標準治療以外にも有効なものを知っておきたいと思います。それは例えば、食事内容であったり、運動であったりするわけですが、マインドフルネス=瞑想も可能性があるということですね。がんに効く、というわけではなくとも、標準治療を補助する役割のものでも良いのです。

 

< 抜粋 >

早老化マウスを用いた実験では、テロメアを伸長させるテロメレース逆転写酵素遺伝子の導入により老化が抑制されることが示されているCell 2008; 135: 609-622)。ヒトにおいても、前立腺がん患者を対象に食事と生活習慣の改善を3カ月間実践させたところテロメレース活性が増強し、がんの進展が抑えられたとの報告がある(Lancet Oncol 2008; 9: 1048-1057)。この他、マインドフルネスによりテロメレース活性が増強するとの報告もある(Psychoneuroendocrinology 2014; 42: 45-48)。

 

実際にテロメア長を伸ばすことはできるのか。順天堂大学泌尿器科では、化学療法・免疫療法導入を目的に同科に入院した担がん患者を対象に、治療前後のテロメア長の変化と治療効果の関連を前向きに検討した。その結果、がん治療奏効例では治療前に比べて治療後のテロメアが伸長し、進行例では短縮することを同学会で報告した()。