【リンク↓】 配信:CareNet

【POINT】
・根治的膀胱摘除術を受けた転移のない膀胱がん患者において、体腔内尿路変向術(ICUD)を伴うロボット支援根治的膀胱摘除術(RARC)は開腹膀胱全摘除術(ORC)と比較し、術後90日間の生存および入院不要の院外療養日数を統計学的に有意に増加
ただし今回示された両群の差については、臨床的意義があるかどうかまだ不確か

・血栓塞栓性合併症および創傷合併症は、ロボット群が開腹群より低頻度

・開腹群では、ロボット群より5週後の健康関連QOLが不良

・追跡期間中央値18.4ヵ月において、ロボット群と開腹群とでがん再発および全死因死亡はいずれも有意差は認められず

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ロボット支援手術の方が体にやさしく回復が早い可能性があるということですね。

話は飛びますが、先日、ブタをモデルとして、完全AI制御のロボットによる外科手術のテストが実施されました。手術そのものは成功したようですが、ブタは早々に亡くなりました。

医療におけるロボットやAIの存在感が益々高まってきている昨今ですが、私は感覚的に、ヒトが介入しない医療行為は、最早医療ではなく、対人的エンジニアリングのような気がして馴染めません。

医療でのロボット、AI開発の進むところが、自動化、無人化に向かわないように願いたいものです。