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※CBP=治療方針を選択するための総合的遺伝子解析

 

【抜粋】
進行膵がん1万6,913例および進行胆道がん3,031例における遺伝子異常の頻度を解析するとともに、40歳以上/以下、MSI-High/MSSもしくはTMB(high ≥10/low <10 Muts/Mb)の状態、その他ある特定の遺伝子異常の集団において層別化し解析

BRCA2、BRAF、ERBB2、CDK12、PIK3CA、FGFR2、EGFRなどの遺伝子異常は、KRAS遺伝子野生型の膵がんにおいて頻度が高いことがわかった。

胆道がんでは、ERBB2遺伝子増幅はTMB-Highの集団において高頻度に認めた(23.3% vs. 13.7%)。また、CDK12遺伝子再構成についてはERRB2遺伝子増幅を伴う胆道がんに高頻度に認めた。

40歳未満の膵がんではFGFR2遺伝子再構成(4%)、胆道がんではGATA6遺伝子増幅(11.1%)、BRAF遺伝子再構成(2.8%)、FGFR2遺伝子再構成(5.6%)を40歳以上に比較し高頻度に認めた。

進行胆膵がんにおいて、ある特定の遺伝子異常を認める集団においては、腫瘍における免疫回避に関わるバイオマーカーや標的遺伝子、新規に開発が期待できる遺伝子異常を検出することができた。

「特に、KRAS遺伝子野生型膵がんやAYA世代の胆膵がんにおいては、積極的なCGPを行っていくことが臨ましいと結論づけられた」