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配信:ヤフーニュース

 

【抜粋】

ハダカデバネズミについてです。

がんになりにくい特徴を持つこの動物について、熊本大学の研究者がさらに新たな発見をしました。

30日夜、その論文が世界的な科学誌に掲載されました。

「がん研究としては、我々としては、重要な成果だと思っています」(熊本大学 三浦准教授)

この研究の中心を担ったのが、熊本大学の三浦恭子准教授。

10年以上、ハダカデバネズミの研究を続ける第一人者です。

ハダカデバネズミは、ハムスター程度の大きさですが30年以上の寿命があり、がんになりにくいという特徴を持っています。

「がんになりにくさを司る、遺伝子が何なのかがわかれば、(人の)がんを予防するような方法の開発につながる」(三浦恭子准教授)

今回、そのハダカデバネズミの新たな特徴が明らかになったのです。
「強い発がん剤を投与した場合でも、一例も発がんしないことがわかりました」(三浦恭子准教授)

一般的なマウスは、発がん性物質を投与した場合、100%がんになった一方で、ハダカデバネズミは投与から2年以上が経った今でもがんの発症がみられないということです。

人為的に発がん性物質を投与されてもがんになりにくいという特徴を、さらに解明することで今後、人間への応用も期待されています。

「実際、人に使えるようになるまでは、まだ30年かかると思いますが、がんを抑制する薬剤の開発につながるだろう」(三浦恭子准教授)