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配信:がんプラス
【抜粋】
ソトラシブ(製品名:ルマケラス)が、がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの治療薬として国内承認されました。
ルマケラス、KRAS G12C変異陽性の非小細胞肺がんに対し、全奏効率37.4%で有効性を示す
安全性に関しては67.4%の患者さんで副作用が認められました。発現率が5%以上の主な副作用は、下痢(27.9%)、悪心、ALT増加、AST増加(各16.3%)、疲労(11.1%)、血中アルカリホスファターゼ増加(7.9%)、嘔吐(7.4%)および腹痛(5.3%)でした。
近畿大学 医学部 外科学教室 呼吸器外科部門主任教授、前世界肺癌学会理事長、前日本肺癌学会理事長 光冨 徹哉先生は、次のように述べています。
「もともと遠隔転移があって手術の対象とならなかったり、手術後に再発した非小細胞肺がん患者さんの予後は一般に不良です。その中で、近年の分子標的治療や免疫治療の発展は予後を改善してきました。しかし、KRAS G12C変異の頻度は比較的高いのにも関わらず、これまでこの変異に特異的な薬物はわが国において承認されていませんでした。この度のルマケラスの日本における製造販売承認は、KRAS G12C変異を有する非小細胞肺がん患者さんにとって特異的な治療が可能となる画期的な出来事といえます」