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配信:大紀元
【抜粋】
■大切な部分を削った「現代人の主食」
ただし今日の米は、もはや本来の米ではなく、大切な部分が削り落とされた白い米、つまり「粕(かす)」になっています。そのため、白米ばかりを食べる現代人は、なかなか本当の健康を得られず、活力や気力も湧いてこなくなってしまったのです。
白米に対して、玄米のもつ栄養と効能は、非常に優れています。
栄養について言えば、玄米は白米に比べてビタミンB1が12倍、ビタミンEが10倍、セルロースが14倍、カルシウムが1.7倍、鉄分が2.75倍含まれています。しかも玄米のタンパク質のアミノ酸構成はほぼ完全で、人体にとって消化吸収しやすいものとなっています。
現代栄養学の研究によると、玄米のもつ米ぬかと胚芽部分に含まれるビタミンB群とビタミンEは、人間の免疫機能を向上させ、血液循環を促進するとともに、精神的なストレスを軽減し、体に活力を与えることができるのです。
そのほか、玄米に含まれるカリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、マンガンなどの微量元素は、心臓血管関係の疾病と貧血の予防に効果があります。
■「食物繊維」が血糖コントロールに有効
さらに大量の食物繊維を含む玄米は、腸内善玉菌の増殖を促進し、大腸の蠕動を促すとともに、便を軟らかくして通じを良くします。これは、便秘の改善はもちろん、腸内に発生する各種のがんの予防にもつながります。
この食物繊維はまた、胆汁のコレステロールと結合して血中コレステロールの排出を促進するため、高脂血症患者の血中脂質を低下させる作用を発揮します。
玄米を日常的に食べることは、肥満の人および糖尿病患者に特に有益です。
玄米の炭水化物は太い繊維で覆われているため、消化吸収が遅く、血糖値のゆるやかなコントロールに優れています。同じく、玄米に含まれる亜鉛、クロム、マンガン、バナジウムなどの微量元素は、インスリン感受性を高めることに役立ちますので、耐糖能障害者(糖尿病予備群の人)の食事療法に非常に役に立つのです。
日本の研究によると、玄米飯の血糖指数は白米飯よりはるかに低く、同量を食べたとしても、玄米飯のほうが満腹感が長く続きます。
■健康であれば「美しくなる」
また日本の他の研究によると、発芽玄米には不思議な「美容効果」があることが分かりました。
玄米をわずかに発芽させた「発芽玄米」には、抗酸化作用のあるフィチン酸やフェルラ酸などが豊富に含まれています。それらは、しみの原因となるメラニン色素の生成を抑制しますので、肌を美しく保つとともに、新陳代謝を促進し、動脈硬化、内臓機能障害、がんを予防します。
このように、小さな玄米の一粒に、驚くほど包括的な栄養と効能が込められていることは、まさに「神の恵み」と言えるでしょう。