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配信:Beyond Health

 

共感するのは、以下の抜粋部分。

現代医療の前提は、病気の人への行為、であると思っています。

がんであれば、がんが見つかってからの治療になってきます。

 

中釜氏が仰せは、まだ、がんとして表に出てきていない状況にどう医療が介入するか、のお話ですね。

 

現在、国をあげて国がんさんを主体として取り組まれている、がんゲノム医療ですが、それについて、近未来の意義を述べられていると感じました。

 

現在は、がん患者さん、特に治療終了後の方についてのゲノム解析が進められているフェーズと言えます。

あくまで現状評価ですが、治る、という点においては、社会の期待通りにはなっていないようにも見えます。

しかし、これらのことは、必ず未来につながっていくものであることを、氏が仰せのようなビジョンとして、もっと広められる必要があると思えます。

 

2人に1人はがん、フレーズはもう聞き飽きた感があります。

しかし、これが3人に1人、4人に1人となっていけば、日本の未来は違ったものになってくると思うのです。

少子高齢化という大きな問題を解決するためには、医療費問題が財政におけるビッグイシューでしょう。

がんにならない国、がんになりにくい国になっていくことで、同問題の一端を解決出来るほどのインパクトになります。

 

がんは世界の問題でもあります。そんな国には、人が集まりませんでしょうか。

日本の未来のためにも、国民理解を深めながら進めていくべきです。

 

【抜粋】

がんの現状やリスクをデータで提示できる時代へ

 がんの場合、検査で異常が見つかる前の段階でも、全身を調べれば何らかの変化や遺伝子的な異常の蓄積などが見えてきます。将来的には、血液検査やゲノム解析などによって、こうした個人ごとのがんの現状やリスクをデータで提示できる時代が訪れるでしょう。

 そのデータを患者にうまく共有できれば、がんをより自分の問題として意識しやすくなると思います。リスクに応じた行動変容も取りやすくなるはずです。

  がんは多くの人が60歳や70歳といった高齢で発症しますが、リスクの高い人は50代や40代、場合によっては30代で発症する人もいます。もし発症リスクを評価できるようになれば、医療者側としても早期の治療介入や予防介入が可能になるでしょう。もしかしたら、「30代でのリスクを維持したまま80歳まで生きていく」など、がんが実際に発症するタイミングを遅らせるような対処も可能になるかもしれません。

 そのためには、がんを発症する前の個々人の発症リスクの高低を客観的に指標化し、個人のリスクマネジメントに反映させていくことが必要になります。それが実現できれば、社会活動や経済活動など、より具体的な取り組みにまで落とし込んでいけるでしょう。もちろん、もう少し未来の話ではありますが、とても重要な視点だと思っています。