ヤフー2021.10.5

 

【抜粋】

これは全ての「がん」に当てはまることですが、他の臓器に転移があれば「ステージ4」になります。ステージ4が最も進行して悪化した段階と思われがちですが、必ずしもそうではありません。  

 

ステージの判定は、がんの大きさや広がり『T』、リンパ節転移の有無『N』、他臓器への転移『M』、という3つの要素を組み合わせて行います。原発巣が小さくてもリンパ節転移がなくても、他の臓器に転移していれば即座にステージ4です。  ステージ4だからといって「処置なし、打つ手なし」ということではありません。ただし、他臓器に転移しているということは、体中のどこにがん細胞があってもおかしくないので、まずは抗がん剤で全身的に治療する必要があります。それがステージ4の意味です。  

 

今回の小倉さんのように肺に転移していても、それが小さなものであれば、抗がん剤や放射線治療、場合によっては手術、さらに今では粒子線治療や免疫療法、遺伝子治療など様々な治療法がありますので、状況に則した治療が行われます。肺にあっても元は膀胱がんですから、膀胱がんに効く抗がん剤が使われるはずです。