難治性乳がん/膵がんに有効な核酸医薬候補を開発、PRDM14が標的-慶大ほか - QLifePro 医療ニュース

配信:医療ニュース 2021.04.21

 

【抜粋】

難治性であるトリプルネガティブ乳がん、および膵がんより樹立されたPRDM14分子陽性のがん細胞株を用いた動物モデルを作製した。同モデルに静注投与した結果、

乳がん同所移植モデル、膵がん皮下移植モデルの双方において、腫瘍径の増大を抑制し、その効果は抗がん剤との併用で相乗的な治療効果を示した。さらに、遠隔転移モデルに適用したところ、転移巣の減少、生存期間の延長が認められたという。

 

安全性試験(非臨床試験)において重篤な有害事象は認められなかったことから、2020年9月より、がん研究会有明病院において、

治癒的切除不能または遠隔転移のある再発乳がん患者に対する同核酸医薬候補の医師主導治験(第Ⅰ相)が進められている。