厚労省 再生医療等製品2製品を承認 がん治療用ウイルス・デリタクト注など | ニュース | ミクスOnline (mixonline.jp)

 

ここ1カ月ほど、薬事ジャーナリズムを賑わした新規抗がん剤が承認の報です。

 

【抜粋】

デリタクト注(テセルパツレブ、第一三共):「悪性神経膠腫」を効能・効果又は性能とする再生医療等製品。先駆け審査指定品目。希少疾病用再生医療等製品。最適使用推進ガイドラインの対象品目。7年間の条件及び期限付き承認品目。

遺伝子組換え技術により、がん細胞でのみ増殖するよう設計された人為的三重変異を有する増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルス1型(第3世代がん治療用単純ヘルペスウイルス1型)。がん細胞に同ウイルスを感染させると、ウイルスが増殖するとともにがん細胞を破壊・死滅させ、抗腫瘍免疫も誘導するとされる。

同製品はグレード3、4の悪性神経膠腫に対する治療法。基本的に、放射線治療及びテモゾロミドの治療歴を有し、治療後にも腫瘍が残存または治療後に再発した病変数が1つの膠芽腫患者に対する治療法となる。

同製品は東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授らにより創製されたもので、第一三共は藤堂教授と共同開発した。なお、同製品はこれまで「G47Δ」と呼称していた。第一三共によると、G47Δは、単純ヘルペスウイルス1型の3つのウイルス遺伝子を改変して、藤堂教授らが作製した世界初の第三世代のがん治療用遺伝子組換えヘルペスウイルスの総称のこと。