遺伝性乳癌卵巣癌の治療に用いられるPARP阻害薬品の治療効果を決定する因子を解明 宮崎日日新聞 210608

 
【抜粋】PARP阻害治療薬品は2018年に国内で承認されたBRCA遺伝子変異陽性の遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC症候群)の治療薬である。抗癌剤は一般に副作用が強い為に、治療開始前にその治療効果を予測することが望ましい。いままでBRCAタンパク質の機能が正常か否かのみしか治療予測の手段がなかった。今回、XRCC1タンパク質の機能がPARP阻害治療薬品の治療効果に決定的な影響を及ぼすことを、東京都公立大学法人東京都立大学(大橋隆哉学長)理学研究科の廣田耕志教授と国立大学法人京都大学(湊長溥総長)大学院医学研究科の武田俊一教授が共同で、世界で初めて明らかにした。