私が持つ企業としての理想像は、がん治療を継続しながらも、適度な強度=身体的・精神的ストレスが大き過ぎない程度の労働を継続出来るような企業、です。

もっと遡った話をするなら、社員にはがん保険に加入させて、万が一罹患した場合でも十分な医療を受けられるように備えさせること、40歳を越えた社員にはがん検診を義務付けて早期発見・早期対処出来るようにしおくこと。

こうすることで、優秀な人材が企業人として長く勤められる企業となるわけです。80歳まで現役で働ける企業、ですね。もちろん、働きによって給与は下げさせてもらいますが、それでも年齢によって下げるわけではなく、あくまでも仕事内容によって、です。

60歳か65歳で15百万円程度の退職金をもらってのんびり暮らすのも良いのですが、80歳まで働ければ、はるかに大金を手にすることが出来ます。しかも社会との接点を保ちながら、です。国家的に見ても、元気な80歳なら経済的な成長因子に数えられます。社会の足を引っ張る80歳ではなく、牽引する80歳になるわけです。理想でしょ。

 

脱線しましたが、ステージ4宣告後のこの方の就労が、治療成績にもたらした功罪を知りたいところですね。いずれにしても、素晴らしいお話を読んで感動しました。