滋賀県土山の青土ダムでバイク乗り換えて平子峠を越えてブルーメの丘を通り、道の駅奧永源寺までCBR650Rに試乗させてもらいました。
山道と快走路を37kmほど走りました。
私にとってこのバイクの一番の関心は、650という中間排気量の4気筒エンジン。
乗ってみるとエンジンがとてもフレキシブルで、この排気量でも6速2000r.p.m.から常用出来ます。私のV-Strom650よりも低回転が使えます。CBR650Rは6速の守備範囲がとても広いですね。4気筒らしいエンジン特性です。もちろん高回転になるほどトルクが出ます。
ただ、怖くて回せないほどのパワーではなくて丁度良いぐらいのパワフルさ。振り落とされそうになるほどではなく、なんとか楽しめる範囲のエンジンパワー。ハンドルに伝わるエンジン振動は若干ありますが、こういうバイクなら当たり前のレベル。オーナーならすぐに慣れるでしょう。
私のV-Strom650もそうですが、650ぐらいですとエンブレも大したことないので、アクセルOFFに気を使いません。
急なアクセルONのドンツキも大したことないです。アクセルに余分な神経使わなくて気楽に乗れます。大型ミドル排気量のメリットのひとつかな。その代わり、リッターバイクみたいにアクセルONだけで前の車を抜くことはできないので、追い越し加速にはシフトダウンは必要。
CBR650Rのライディングポジションは前傾してますがそれほどきつくはない感じ。
バックステップも思ったほど後退していなくて、足の曲がりもきつくない。窮屈だったり不自然な感じはしません。
意外に前傾がゆるめなので、首や肩が痛くなるまでにはそれなりの猶予がありそう。ただ、それでも1時間ぐらいで休憩しながら走った方が良さそうな気はします。V-Strom650は2時間連続走行とか普通にしますが、それはちょっときついかな。
足付き悪くないです。172cmの私は両足ベッタリです。
峠の50km/hぐらいの低速カーブの倒し込みはスムーズ。
変なクセは無くスムーズに曲がれます。
ただ、障害物を避けるような俊敏な動きをしようとすると、少しだけ4気筒エンジンの重さを感じます。まっ、その分安定性はあるので寝かしたときも安定感あります。無駄にふらつきません。
V-Strom650と比べるとCBR650Rの方が落ち着いたハンドリングです。やっぱ直4とVツインの違いでしょうね。
セパハンなのでハンドルの切れ角は少し狭いです。
Uターンするときは、注意が必要。格好つけてUターンすると失敗してコケそう。足付きでやった方が無難ですね。もちろん走行中は全く問題ないです。
サスの固さは普通。意外に硬くない印象。
スクリーンの防風効果は低め。
もちろん伏せれば無風でしょうけど。
液晶メーターは、もうちょっとタコメーターが見やすい方がいいかな。
老眼の私にはタコメーター表示が小さすぎ。
アップのみのクイックシフターは、慣れてないので普通にクラッチ使った方がスムーズでした。アクセル開けたままシフトアップすると電子制御でエンジンカットされてシフトが入ったあとに軽くドンツキ加速するから、滑らかにシフトしようとすると結局アクセル少し戻し気味でクイックシフターでアップする必要があります。それならもう少しアクセル戻せば私のバイクでもクラッチレスでシフト入るからクイックシフターのメリットを実感するには至らなかった。
全開でゼロヨンでもやればクイックシフターのメリット大きいだろうとは思いますが、それにはちょっと慣れが要りそう。アクセル全開のままシフトアップしていくのは私には怖くて出来ません。自分のバイクじゃないというのもありますが。
このCBR650Rにはダウン側のクイックシフターは付いていませんが、街乗りならばダウン側も是非欲しいところでしょうね。
前述のようなことでアップ側はクラッチレスシフトとの違いがあまり無いような感じですが、ダウン側はクラッチレスシフトがやりにくいので、クイックシフターのメリットを感じるだろうと思います。
結論
650の4気筒エンジンは、4気筒エンジンの連続音が好きな人には回せるし楽しめるエンジンだと思います。パワーも十分あります。
ただ、私はツーリングとちょっとだけ峠を走るだけなので同じ650なら静かなV-Strom650の方が私には向いてる気がしました。
もし私が4気筒乗るならもっと大排気量で静かなエンジンの方がいいかな。