行政書士試験のこの5年間の合格率を見てみると、

2%、4%、8%、6%、9%台と、

100人の内数人しか受からない難関試験になっています。

合格率は、平成15年以降毎年1桁ということです。


行政書士試験はまだいい方で、例えば司法書士試験の合格率は、

毎年2%台となっています。


さて、合格率がそのまま試験の難易度を表しているかというと、

実際はそうではありません。


私は高校時代、乙種4類の危険物の資格試験を受験したことがあります。

合格率は、30%台だったと思うのですが、

私が勉強を開始したのは、試験の3日前。

150ページくらいのテキストを3日で丸覚えして、ほぼ全問正解で合格しました。


一緒に受験した私の友人は、勉強開始が試験2日前。

試験前日は、全然理解してなくて、

前日まで私は彼は絶対落ちると確信していたのですが、

当日の徹夜でなんとか合格。

結果、危険物の試験は、2~3日死ぬ気で勉強すれば受かる、

大変易しい試験という評価になりました。


ところが、この試験は前述のように、合格率は30%台。

一体、残りの7割は、何をやっているのか?と思ったものです。


それからしばらくして、工業高校に通う私のいとこに会いました。

いとこは、自慢げに話しておりました。

「高校で40人受験して、3人しか合格しなかった試験に受かった」

なるほど、最初は凄いな、と思っていたのですが、

よくよく聞いてみると、なんとその試験は、私が3日で受かったあの試験だったのです。

合格率30%の試験に、工業高校から10%も受からない、とはどういうことか…


話によれば、クラス全員に受験が義務づけられているそうですが、

受験勉強までは義務づけられていない、とのこと

なるほど、勉強せずに受ければ、そりゃどんな天才でも落ちますわ…。


国家試験の受験生の中には、形式的意味の受験生と、実質的意味の受験生とがいます。

形式的意味の受験生とは、広義では、受験料を支払った人。

狭義では、試験会場に行って名前を書いた人を指します。

一方、実質的意味の受験生とは、受験勉強をした人を指します。

行政書士試験の受験生の中には、形式的意味の受験生が大多数である、というのが現実。

彼らによって、行政書士試験の合格率は非常に低くなっています。

このことは、司法書士試験の合格率も同じです。


とまあ、勉強すれば合格する、ということを書いてみましたけど、

今年度の試験問題を見たところ、もはやそう簡単に合格する試験ではない、

と言わざるをえない難易度となっています。


具体的には、これまでの予備校式勉強法が通用しにくい試験になっています。

実質的意味の受験生に対して、私なりの勉強法もここで提示したいと思います。

試験勉強は、努力すれば報われる質の高いものであってほしいと思うのですが、

予備校が、今年の試験に適合した質を提供できていないのではないかな、という疑問があるんです。


私は、行政書士試験の受験勉強を始めたら、最初の目的地は、

実質的意味の受験生になることだと思います。