前回のあらすじ
アルルを助けに行こうと、シェゾの洞窟に来たアミティ達。洞窟の入り口には、強力な結界がはってあり、なかなか入ることができなかったが、アミティが思い切って突撃すると、普通に入ることができた。そのまま中へ進んでいくと、眠っているアルルと、性格が変わり、冷酷なものになったシェゾを見つける。勇気を出して、アミティ達が勝負を挑もうとすると、いきなり目の前シグが現れた。だが、その姿は、黒かった。
リデ「・・・あらすじを見てみると、まだ出番はなさそうですね・・・」ラフィ「・・・仕方ないですわ(溜息」リデ(あ、諦めた・・・?)ラフィ「それより、新キャラ登場ですわね」リデ「あ、はい」ラフィ「それじゃ、本編にうつりましょうか」リデ「そうですね」リデ(・・・このシグさんが出てきたから、わたしもそろそろ出番が来るかもとか言えないです・・・)
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触覚のついたような髪型、ムシのマークがはいったTシャツを着たその少年は、見た目は確かにシグ。
だが、全体が黒かった。足からは漆黒の翼のようなものが生えている。
「ど、どういうことだ・・・!?」
本当にシグかどうかを確かめるかのように、クルークはメガネをくいっと上げた。
「・・・」「・・・★」
りんごとまぐろは呆然として、黒い姿を見ることしかできない。
そんなことも気にせずに、
「・・・お前らじゃ、」
黒いシグは口を開いた。
振り向き、みんなにオッドアイの目を見せ、
「お前らじゃ、今のコイツには絶対勝てない。だから、俺がやる」
こう言った後、また背を向けた。
「ち、ちょっと待ってよ!」
アミティが、声を洞窟中に響かせる。
「それじゃ・・・ あたし達にできることは、ないの?」
「・・・」
黒いシグはアミティを少し見て、
「・・・今は、ない」
それだけ呟き、シェゾのほうに向き直した。
「・・・!」
「アミティ、落ち着け」
「そうだよ。よくわからないけど、水・・・黒色の少年、性格が変わることとか、何か知ってるかもしれないし・・・」
「今は、待つのみだと、思うな★」
黒いシグを止めようとしたアミティを、正気に戻った三人が説得する。
「・・・」
アミティは少し考え、
「そうだね。今は・・・」
黒い姿に目を向け、
「あのシグに、任せてみよう」
そう、決心した。
「ルールはぷよ通、俺と勝負しろ」
自身の黒い指をシェゾに向ける。
「・・・ いいだろう」
それをきいたシェゾは、何か面白いものを見たかのように、笑みを浮かべた。
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「え・・・!?」
「何だ、あの早さは・・・!?」
数分後。
二人は、目にも止まらぬ速さでぷよを積み、
「アレイヤード」「ラピスラズリ」
そして、魔力をぶつけ合っていた。
「これ、ぷよ勝負、だよね?」
「にしては・・・激しすぎるだろ・・・」
「ぷよが光の速さで飛び回ってる!?非科学的です!!」
「りんごちゃん、そこまではいってないと思うよ★非科学的じゃないし」
それぞれが感想を述べる。
「でも、この調子だと・・・」
クルークが、そっと呟いた。
「・・・どちらかが少しでもパワーを押さえると、負けるな」
「・・・フン、なかなかだな」
「当たり前だ。この、あふれる力が負けるわけない」
シェゾが大量のおじゃまぷよを、黒いシグの頭上に移す。
「俺はお前に勝つ」
黒いシグは、それを言葉と共に送り返した。
「勝つ・・・?その甘い考えごと、無限の闇に葬ってやろうか?」
今度は、さっきの2倍ほどのぷよを送りつける。
「それはごめんだな」
黒いシグは、クスクスと笑い、こう言った。
「俺が勝って・・・ お前らを戻すのが、使命だから」
「・・・シェゾとシグ、何か話しているのかなー?」
「ぷよが高速で流れているせいで、ほとんど聞こえやしない・・・」
アミティとクルークは、二人の口が動いているのを見て、呟く。
「どちらとも、一歩も引いてません・・・・」
「白熱の勝負、だね★」
それに続ける、りんごとまぐろ。
「あ、またぷよが!」
アミティが叫ぶと同時に、黒いシグの頭上にあったぷよが、シェゾに移った。
「使命?バカらしい」
シェゾの剣が、光った。
「アレイヤード スペシャル」
そして、闇の力がぷよと共に向かっていく。
「何とでも言うがいいさ」
黒いシグは、それを見て構えた。
「ハイドレンジア!」
うすく水色がかかった黒い力が、さらに多くなったぷよと同時にシェゾに落ちていく。
全部落ちた後、こう呟く。
「俺が持っているのは漆黒の力。・・・闇なんかには負けないから」
「やったあ!シグが勝ったっ!」
「黒色の少年・・・、」
「お見事、だね★」
「まぐろ君、正解!」
アミティ、りんご、まぐろが、勝負を終えた二人の方に駆けていく。
「・・・」
「ほら、クルークも行こうよー!」
アミティは、途中で足を止め、クルークに向け手を振り、また足を動かしていった。
「あ、ああ、行く行く」
少し大きな声で返事をした後、こんなことを言った。
「・・・今回のぷよ勝負、かなり厨二だったな」
これを聞いた者は、誰もいない。