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Different world

ピクシブにも載せているぷよ小説。たまにオマケ程度の小説もあったりなかったり。

「ボクたちが招待されたのって、ここでいいんだよね、アミティ?」
「ウン!ついたね、アルル!」
「ぐっぐぐー!」
3人が見上げた先には、『プリンプ魔導学校主催、ぷよぷよランド』と書かれた看板。
今日は、魔導学校の生徒達で、1日限定の遊園地を開くことになった。いわゆる、文化祭のようなものである。
補習があって準備を手伝えなかったアミティと、ぷよ勝負に夢中で準備などをできることを知らなかったアルルとカーバンクルは、特別に招待されることになったのだ。
「さすがプリンプ!1日だけなのに、準備がすごいね~っ!」
魔導で造り出された遊具を見ながら、アルルが歓声をあげる。
「そうだねー!アルル、受付をすませてはやく遊ぼうよ!」
「アミティ張り切ってるねー。行こっか!」
「ぐぐー!」
3人は、受付をする建物の方に駆けていった。


「こんにちは、アミティさん、アルルさん、カーバンクルさん」
「あ、アコール先生!」
受付の窓口に立っていたのは、アミティの担任の先生、アコール先生である。
「アコール先生は受付の担当なんですね!」
「ええ。3人とも、楽しんでいってね。招待状は持っていますか?」
「これのこと?」
アルルは持っている紙をアコール先生に渡した。
「はい。これがあれば遊園地の食べ物と飲み物、アトラクションが全て無料になります。あ、アルルさんにはこれをお渡ししますね」
「・・・・スタンプラリー?」
アルルが代わりに受け取った紙には、『スタンプラリー』と書かれ、6つの空欄が描かれてあった。
「色々なアトラクションをまわってくださいね。スタンプが全て埋まったら、お城の方に向かって下さい。」
「わかった、お城だね!」
「アコール先生、あたしにはないんですか?」
「ゴメンなさいね、紙がちょうど終わってしまったの」
「ううー・・・」
「じゃあ、アミティ、カーくん、行こう!」
「・・・ウン!今日は1日楽しもうね!」
「ぐっぐぐっぐぐー!」
3人はゲートを潜り抜けていった。
「・・・ウフフ、3人とも楽しそうね」

━─━─━─━─━─

「うわぁー!」
「間近で見ると、大きい物ばかりだね~!」
「ぐぐーっ!」
中に入ったアミティ、アルル、カーバンクルは、遊具のクオリティの高さに思わず歓声をあげた。
「お客さんがいっぱいだぁーっ!すごーい!!」
「シェゾやルルー達もここで何かやるみたいなんだよね。みんなにも会わないと!」
それから、じっくりと眺める。
「アルル、最初は何処に行く?」
待ちきれなくなって、アミティがアルルに話しかける。
「うーん・・・、とりあえず、一番近いのがお店だから、そこに行ってみようよ」
「そうだね、行こうか!」
「ぐっぐぐ~」
アルルの提案で、1番近い店に向かっていった。


「こ・ん・に・ち・は~!」
「あ、レムレス!」
「予想通り、ここにいたね」
『ポップコーン』と書かれた看板の横にいるのはレムレス。となり町のエリート学校に通いながら魔導士として活動し、お菓子を配り歩いているあやしい青年である。
「あやしくはないかな」
そうなの?
「うん。・・・ポップコーンは色んな味があるよ~!キャラメル、ハチミツ、チョコ、イチゴ!どれも美味しいよ!」
「やっぱり塩はないんだね、あたしでも予想できたよ」
「カレー味はないの、レムレス?」
「ゴメンね、無いんだ」
「そっかぁ」
「ぐぐー・・・」
アルルとカーバンクルが少し残念そうな顔を見せた。
「レムレス、あたし、キャラメル味が欲しいな!」
「じゃあボクもそれにしようかな。カーくんも?」
「ぐっぐ!」
「キャラメル味が3つだね、はいどうぞ!」
レムレスは人数分のポップコーンを渡した。できたてホヤホヤ。
「ありがとうレムレス!」
「じゃあ、違うお店も見ていこうか、アミティ、カーくん!」
「ぐぐー!」
「ウン!あ、これ美味しい~!」
「もう食べてるんだ・・・」
作りたてのポップコーンを食べながら、アルル達は隣の店に向かった。


「やあ、また会ったね」
「レムレス!?何でここに!」
『クレープ』と書かれた看板の横には、さっきポップコーンの店にいたレムレス。
「・・・ここのお店も、キミがやっているの?」
「そうだよ。イチゴクレープにカスタードクレープにバナナクレープ!他にも色々あるよ!」
はりきってそう言われたアルルとアミティは困った顔をして、
「・・・あたしたち、さっきポップコーン貰ったから、また後でね」
持っているポップコーンを見せ、次の店に進んでいった。


だが


「いらっしゃい!」
「・・・」「・・・」「・・・ぐー」
綿菓子の店にも、レムレス。
「・・・ねぇ、レムレスのやってるお店って、あといくつあるの?」
「そうだなぁ・・・、あと7つくらいかな」
「7!?」
二人が声をあげると、周りにいた客が振り向いた。
アルルが声を小さくして囁く。
「な、なんでそんなに・・?」
「みんなに、色んなお菓子を食べて貰いたいんだ!」
「・・・そ、そうなんだ」
「アルル、カーバンクル、次行こうか」
「そうだね」「ぐぐ・・・」
レムレスの返答を聞いた3人は、呆れた顔をして去っていった
「う~ん・・・、お菓子美味しいのにな」
少し自重したほうがいいと思うぞ、レムレス。


━─━─━─━─━─

「お菓子は美味しいけど、あそこまでよくやるね・・・」
「ぐぐ~」
「もぐもぐ・・・、ははひほひっふひひはほ!(あたしもビックリしたよ!)」
「まだポップコーン食べてたんだ・・・」
アルル、アミティ、カーバンクルの3人は、別の店に向かっていく。
「あれっ、こんな所にシェゾが!」
「ん、アルルか」
『ヘンタイの店』と書かれた看板の横には、通称ヘンタイの闇の魔導士、シェゾが立っていた。今日は闇の剣を持っていない。
「ヘンタイって言うな!それにオレがそんな看板立てていない!」
「でもシェゾ、ここに立ててあるんだけど・・・」
「い、いつの間に!?誰がこんなイタズラを!許さん!」
「・・・」
シェゾが看板を片づけているところを見て、3人は苦笑した。
「この・・・・・っ!よし、これでいい」
「終わった?」
片づけ終わったのを確認して、アミティが質問する。
「シェゾは何を売っているのー?」
すると、シェゾは「フッ」と鼻で笑い、
「カフェオ↑ーレだ!」
と、自慢げに答えた。
「カフェオ↑ーレ?」
「発音真似しなくていいよ、アミティ。でもシェゾ、遊園地って普通カフェオーレは売ってないと思うよ?」
アルルが苦笑すると、
「う、うるさい!味を見てから文句を言え!」
シェゾはカッとなって二人にカフェオーレを押しつけた。
「うわあ美味しそう!いただきまーす!」
「・・・味の問題じゃないと思うけどな」
アミティは歓声をあげ、アルルはぼそっと呟き、それを飲んだ。
「美味いだろ」
シェゾがまた自慢げになって聞くと、
「う~ん!すっごく美味しい!」
「ホントだ、これ美味しい!」
二人はまた歓声をあげ、
「・・・でも、やっぱり遊園地には向いてないよ」
そしてアルルはまた呟いた。
「じゃあシェゾ、ボクたちはこれで・・・」
「あ、ちょっと待て」
「?」
次の場所に行こうとした3人を、シェゾは止めた。
「どうしたの?」
「これ・・・」
「あ、スタンプだ!」
シェゾが用意したのは、アルル達が持っているカードの空欄に当てはまりそうなスタンプ。ここは、スタンプラリーの1つ目の場所だったのだ。
「ボク、スタンプラリーのことすっかり忘れてたよ。ありがとうシェゾ!」
アルルはスタンプを押した。1つ目の空欄に描かれたのは、緑ぷよ。
「1つ目だね、アルル!」
「ウン!じゃあまたね、シェゾ」
「ぐぐー、ぐぐぐぐー!」
「あ、カーバンクル、お前ヘンタイって言っただろ!」
「ぐっぐ!」
怒り出したシェゾを置いて、3人は次の場所に向かっていった。
「・・・」
1人残ったシェゾは呟く。
「知らないヤツに『アルル達にスタンプを渡せ』と言われたが・・・、何だったんだ?この遊園地にスタンプラリーなんか、あったのか?」


━─━─━─━─━─

━─━─━─━─━─

アルル、アミティ、カーバンクルの3人は、
「・・・何だろ、このドア」
「もぐもぐ・・・、何だろうね~?」
「ぐー」
『どうぞお入り下さい』と書かれた紙が貼ってある、人の気配がしないドアの前にいた。
「ここもアトラクションなのかな?入ってみようか! 」
「アミティちょっと待って!・・・入るの?」
「もちろん!アトラクションは全部行ってみたいし!」
「あっ!」
アミティは不安げなアルル達を置いてドアを開けて入っていった。
「・・・・行っちゃった」
置いて行かれた二人も、
「まぁ、この中にスタンプがあるかもしれないし・・・、仕方ないな、行こうか!」
「ぐぐぐー!」
中に入っていった。


「よく来たな。ここは、未来の大魔導士、クルーク様の研究所さ!」
薄暗い部屋の中、
いきなりこんなことを言われたアルル、アミティ、カーバンクルは、
「・・・」「・・・」「・・・ぐー」
呆れ顔を見せた。
「お、お邪魔しました~」
「おい待て!帰ろうとするな!」
アルルを全力で引き止める少年の名はクルーク。自称未来の大魔導士で、泣き虫で、頭が良いからってそれを自慢しまくって、しかもちょっぴりダークな魔法が好きだという、困った厨二病メガネくんである。
「変な紹介するな!少しはボクの良いところを入れろ!それと厨二病とか書いて良いのか!?」
「ボクはこの紹介で良いと思うよ、厨二だってホントのことだもん」
「ここはどんなアトラクションなの?」
アミティが質問すると、クルークはメガネをくいっとあげ、答えた。
「ここでは、科学の力を使った面白い物が見られるんだ。りんご達の世界の物もあるよ」
するとアルルは、
「へぇ~。例えば?」
アミティに続けて質問する。
「じゃあ1つ、試してみるか。ついてきて」
「やったー!アルル、カーバンクル、行こう!」
「ウン、そうだね」「ぐっぐぐー!」
3人は、先にある暗闇の中に入っていった。どんだけ暗いんだこの部屋
「文句言うな!」


「な、何、この機械?」
「『じてんしゃ』っていう乗り物らしいよ。りんご達の世界にあるんだけど、アコール先生が特別に魔導のチカラで造ってくれたんだ」
4人の目には、1台の自転車と、プロペラが映っていた。
「アミティが前に言っていた、「でんしゃ」よりはスピードが遅いらしいよ」
クルークが説明を加える。
「これを使って何をするの?」
アルルが首を傾げると、
「電気を発電して、プロペラを回すんだよ。ここには他にも色々あるけど、これが君たちにはぴったりだと思って」
すぐに返答が帰ってくる。
「へぇ~っ!これでプロペラが回るんだ~!」
「ああ。アミティ、やってみる?」
「もっちろん!」
「じゃあ色々と説明するよ」
二人は自転車のほうに向かい、クルークは説明を始めた。
「・・・カーくん、あの二人、仲が良いね」
「ぐーぐー!」
「あはは、そうだね、ボク達みたいだね」
その間にアルルとカーバンクルは会話を始める。
「・・・でも、ここって遊園地っぽくないものが多いよね」
「ぐぐ」
「ここのものは、普通博物館とか、そういうところにあると思うんだけど・・・」
そう言って辺りを見ていると、
「あれ?もしかして、シグ?」
左目と左手が赤いのが特徴で、少しムシのにおいのする少年、シグが目にはいった。
「普通の紹介だ」
「こんなところで、何をしているの?」
「・・・ クルークの助手役」
「大変だねー・・・」
「ムシ関連のアトラクションやりたかった」
シグの返答にアルルは苦笑した。
「アルル達、初めてのお客」
「・・・やっぱりそうだよね」
「あ、そうだー。これ」
「何・・・あ、スタンプ!」
「ぐぐ!」
シグの右手に、シェゾが持っていたのと同じような、スタンプ。
「ありがとう、シグ!」
アルルはスタンプを押した。2つ目の空欄に描かれたのは、青ぷよ。
「これで二つ目!」
「ぐっぐぐ~!」
微笑むアルルに、カーバンクルは歓声を返した。
その瞬間、どこにあったのかもわからない照明が、アルルとクルークを照らした。
「わっ光が・・・」
「・・・こんな所だな」
「ありがとうクルーク、準備オッケーだよ!おーい、アルルー!カーバンクルー!・・・あれ?シグもいる」
「あ、準備終わったみたいだね。二人とも、行こうか!」
「ぐぐ!」「ウン 」
自転車に乗ったアミティを見て、3人はそこに向かった。


「じゃあ始めていいよ」
「ウン!」
3人が来たのを確認して、クルークはアミティに手を挙げ、合図をだす。
「よぉし、いっきまーす!」
アミティは自転車をこぎ始めた。すると、
「おおー!」
「アミティ、すごい」
「ぐぐぐ!」
ゆっくりとだが、プロペラも同時に動き始めた。
「すごーいっ!!」
アミティ自身も驚き、目を輝かせた。
「へへ、驚いただろ」
「クルーク!あたしすっごくビックリしたよ!」
「でも、このアイデアはきっとりんごなんだよね?」
「!?そ、そ、そんなわけないだろ!」
アルルの質問を聞いて、クルークは焦り始める。
「ふぅ~ん?まぁ、今アミティを悲しませるのはイヤだから、もう聞かないけど」
「ど、どういう意味だ、それ!」
「クルーク、汗すごい」
「シグ、君は少し黙ってろ!」
3人が会話を交わす中、アミティはスピードをあげ、楽しんでいた。
「うわあ~っ!これ、すっごく楽しい~!!」
自転車をこぐことで、プロペラが速く回る。アミティはこれを気に入ったようだ。

「アミティー!そろそろ行こうよー!」
アルルが呼びかけると、
「あ、ウン!」
自転車から降り、みんなの方へ向かった。
「クルーク、シグ、ありがとう!あたし達行くね!」
「二人とも、頑張ってねー」
「ぐぐっぐー!」
「ああ、楽しんできな」
「またねー」
アミティ、アルル、カーバンクルの3人は、出口へ駆けていった。


━─━─━─━─━─


「楽しかったー!次は何だろう?」
「アミティ楽しそうだねー。ボク達ももっと楽しもうね!」
「ぐぐー!」
3人が次に向かったのは、
「あ、看板だ。なになに・・・『びゅーてぃふる・じぇっとこーすたー』?」
「ジェットコースターかぁ、何でビューティフルなのかはわからないけど、楽しみだね、カーくん!」
「ぐっぐぐっぐー!」
そう、ジェットコースターである。何でビューティフルなのかはわからないけど。
「ボクの真似しないでよ」
だって紹介しようと思ったら言われたんだもん。
「アルルー?早く行こうよー!」
「あ、ウン!」


3人は、店員のいる所に向かった 。
「あら、アミティさんじゃない」
「ラフィーナ!」
「あなたも来たのね、アルル」
「あれっルルー!?」
3人が会ったのは、美と勝利のためなら自主トレーニングをかかさないすでに美しいおじょう様、ラフィーナと、サタン様の(自称)后の、セクシーな格闘女王様、ルルー。
「あ、今回はしっかりと説明したね!ラフィーナ怒ると怖いから、安心したよ~!」
「()がなければ一番良かったけどね・・・。ルルーも怒るとやっかいだからなぁ・・・」
「何か言ったかしら、アミティさん?」
「何かいった?アルル・・・」
「う、ううん」「何でもないよー」
アミティ、アルルが苦笑して返すと、ラフィーナは説明を始めた。
「このジェットコースターは、私達の格闘術を使った、とても美しく、すばらしいアトラクションですの」
「へぇ~!じゃあ二人にぴったりなんだね!」
「そうなのよ。あ、アルル」
「何?」
ルルーは、何かを取り出し、アルルに渡す。
「あ、スタンプだ!」
「ぐぐー!」
アルルはスタンプを押した。3つ目の空欄に描かれたのは、赤ぷよ。
「よーし、これで3つ目!」
「あと半分だね、アルル!」
「ぐぐぐっ!」
3人で盛り上がっている中、何故かルルーは顔を赤くし、
「これを渡して下さった方・・・、雰囲気がサタン様みたいだったわ・・・。だから、アルルに会うのはとてつもなく嫌だったけれど、すんなり言うことを聞いてしまったわ・・・。ああ、サタン様に会いたい・・・!」
1人で、呟いていた。
「じゃあ、ラフィーナ、ジェットコースター乗っていい?」
「もちろんよ。・・・ルルーさん?始めますわよ」
「・・・え!?あ、そ、そうね、始めましょう」
アミティ達はジェットコースターへ、ラヘーナ達は操縦席へ向かっていった。
「ラフィーナですわ」
あ、間違えました。


ジェットコースターにて。
「このジェットコースター、ぷよの形だ~っ!」
「綺麗だね、座るところに色んな飾りがあるよ!花とか、リボンとか・・・」
「楽しみだね、アルル、カーバンクル!」
「そうだね!」「ぐぐぐっぐぐー!」


操縦席にて。
「それじゃあ・・・」
ラフィーナは、クッションのようなものを用意した。
「これに技を当てて、ジェットコースターを動かしますのよ!」
「・・・あなた、誰に説明しているのよ?」
「・・・いくわよ!」
「え、ええ」
二人は、構える。
「ブラーム!」「風神脚!」
そして、クッションのようなものに技を繰り出した。


「わ、動き出したよ!」
「・・なんか、スピード速くない?」
「ぐぐ・・・・」
すると、アミティ達の乗っているジェットコースターが、レールの上を進んでいく。
「上り坂なのに、ぐんぐん進んでいくよ・・・。ボク、いやな予感がするんだけど・・・」
「ほえ?」
アルルが不安になっているうちに、ジェットコースターは上り坂の頂点に。
「高い、高い・・・・って、うわああああっ!?」
「ひゃっほーーーーっ!!」
「ぐぐぐーーーっ!?」


「・・・ふう、こんなところね」
「これで、少し休めるわ」
ラフィーナとルルーは、それを操縦席から見守っていた。
アルル達の乗っているジェットコースターは、ものすごいスピードで進んでいる。斜めになったり、坂を上ったり、時には一回転したり。


「きゃ~~~~~~~っ!」
「うわあああああああっ!!」
「ぐぐぐぐーーーーーっ!!」
アミティ、アルル、カーバンクルはそれを楽しんで(?)いる。


「ルルーさん、これならヨユーだわ」
「トーゼンよ」
「「おーっほっほっほっほ!」」
そしてラフィーナとルルーは、そろって高笑いをするのであった。

━─━─━─━─━─

「楽しかったねー!」
「スピードが速かったけどね・・・・」
「ぐぐ・・・・」
テンションが上がっているアミティに比べ、アルルとカーバンクルはげんなりとしている。
「アルル、あっちにアトラクションがたっくさんあるよ!行こう!」
「ま、待ってよー!・・・アミティは何で平気だったんだろ?」
「ぐぐぐぐ・・・・」


3人は、この調子で次々とアトラクションに挑んでいった。
学校のユウレイ、ユウちゃん&レイくんのお化け屋敷、異世界から来た、りんごとまぐろのコーヒーカップ、エリート学校の生徒でレムレスの後輩、フェーリの占い屋敷など。
その中で、アルルはスタンプを2個手に入れた。

「ここの遊園地、すっごく楽しいね」
「そうだね、スタンプも埋まってきたよ」
4つ目の空欄に黄色ぷよ5つ目の空欄に紫ぷよが描かれたカードを見つつ、アルルとアミティは会話を交わす。
「ぐっぐぐー!」
「え、カーくん、どうしたの?」
突然カーバンクルが上を見て声をあげる。
「上・・?うわあ!」
「すごい!観覧車!」
アルルとアミティもつられて見上げると、そこには色んな色のぷよの形をした観覧車が、ゆっくりと動いていた。
「ぐぐぐっ!」
「乗りたいの、カーくん?」
「よぉし、じゃあ行こうか、二人とも!」
「ウン!」「ぐぐぐぐ~!! 」
3人は観覧車に向かって走っていった。


「あ、アミさん」
「リデルだ!やっほー!」
アミティの前に現れたのは、ツノを緑色のおだんごで隠している、亜人間の女の子、リデル。
「え、あの・・・、ツノのこと、隠してるんです。紹介しないで下さい・・」
あ、えっと、ゴメンなさい!だから泣かないで・・・・
「まぁまぁ。とにかく、描写に戻りなよ」
アルルの言うとおりですね、戻ります。
「観覧車、乗って良いかな~?」
アミティが待ちきれない様子で聞くと、
「はい、もちろんいいですよ」
と、リデルは返し、何かを取り出す。
「アルルさん、これ・・・」
「あ、最後のスタンプ!」
アルルは受け取り、押した。
「あれ、カーくんだ」
「ぐぐぐー!」
最後の空欄に描かれたのは、何故かカーバンクル。
「嬉しいの?よかったね、カーくん!」
「ぐっぐぐっぐぐー!!」
喜ぶカーバンクルを見たアルルはにっこり。
それを確認したリデルは、
「それじゃあみなさん、こちらにどうぞ」
3人を誘導していく。
「ありがとう、リデル!」
「はい、楽しんできて下さいね」
乗ったアミティ達はお礼をいい、上へ上へあがっていくのを待った。



「うわあ~っ!」
「景色が綺麗だね!」
「ぐっぐぐー!」
3人の目に映るのは、先ほど遊んだアトラクションの数々。
「大きいアトラクションもあったけど、すっごく小さく見えるよー!」
「てっぺんまでいったらどんな景色になるのかな?楽しみだね、カーくん」
「ぐぐ!」
建物がさらに小さくなっていく中、コーヒーカップの近くにいた人物が、こちらを向いて手を振ってきた。
「アルル、あれって・・・」
「・・・りんご?」
その人物は、先ほど会った、あんどうりんご。
「お~いっ!りんご~!」
アミティは笑顔で振り返す。
「・・・りんご、視力良いんだね」
「ぐ~」
りんごは視力『5.0』らしい。
「ええっ!?視力良すぎるよ!」
「ぐぐっ!?」
「二人とも、誰と話しているの?ほら、もうすぐてっぺんだよ! 」
「え、あ、ホントだ!」
「ぐぐぐ」
アミティに言われ、アルルとカーバンクルは窓を覗く。
先ほどよりも小さくなったアトラクション。遊園地の周りの建物。そして、雲一つない青空。・・・あ、探したら一つ雲ありました。
「すっご~~~いっ!!」
アミティは目を輝かせる。
「そういえば、あと一つ行けば、アトラクション全部行ったことになるね。」
「ぐぐー」
「そうなの?アルル」
アルルは頷き、続ける。
「ここから見たけど、北の方にあるお城以外はみんな行ったことのあるアトラクションだったよ」
「そっか!じゃあ最後にお城に行こうか!」
「そうだね!」
アルルとアミティは笑いあった。

━─━─━─━─━─

「さぁ、着いたよ!」
「あれ、このお城・・」
「ぐ・・・・」
アミティ達の目の前には、観覧車から見下ろしたお城。今は見上げている状態だ。
「う~ん・・・」
「どうしたの、アルル?」
考え事をしているようなアルルに、アミティは声をかける。
「この、趣味の悪そうなお城・・・、どこかで見た気がするんだ。ね、カーくん?」
「ぐぐ」
3人はそれに目を向ける。
確かに、お城は不気味な雰囲気で、明るい色と暗い色が混じっていて、色の配色が悪く、『趣味が悪い』とも言えなくはない。
「そうかな~?あたしはそうは思わないよ」
「そっかぁ・・・」
アルルはうつむいてしまう。
「とにかく、中に入ってみようよ!」
アミティはアルル達を置いて、中に入ってしまった。
「あっ・・・、行っちゃった。今回はホントに嫌な予感しかしないんだよな~」
「ぐ~・・・」
アルルは「はぁ・・・」とため息をつき、そして、
「・・・仕方ない、アミティが行っちゃったから、ボク達も行こう」
「ぐぐ」
城の中に入っていくのであった。


「・・・中はけっこう広いんだね」
「ぐー」
城の中は、見た目とは違って、普通の部屋だった。シックな感じがする。
「あ、アルル、カーバンクル、こっちこっちー!」
「アミティ!」
アルル達は奥に進もうとしていたアミティのほうに向かう。
「ここでスタンプのカードを出すんだって。看板に書いてあった!」
アミティは横にあった看板を指さす。アルルが眉間にしわを寄せつつ、注目する。
「・・・看板の内容おかしなところはないね。じゃあホントにここは普通のアトラクションだったのかな?」
「アルル、疑いすぎだよ!ほら、はやくカード出して」
「あ、ウン」
アルルは、6つのスタンプが押してあるカードを取り出した。
「ぐぐー」
「ええっと・・・、あ、カードを持っている人とパートナーしか先には行けないんだね」
「そうみたい。じゃあアルルはカーバンクルと行ったら?あたしは外で待ってるよ~!」
「え、アミティ!」
アルルが止めるにも関わらず、アミティは出口に向かってしまった。
「・・・はぁ」
また、ため息をつき、
「カーくん、行こう。早く戻って一緒にカレーでも作ろうよ」
「ぐぐっぐー!」
そして、先に進んでいった。


「フハハハハ!よく来たな、アルル、カーバンクルちゃん♪」
「・・・・」「・・・・」
一番奥の部屋に入ったとたん、そこで沈黙が続く。
「さ・・・・さ・・・・・・サタン!?」
そして、アルルの声が響いた。
アルル達の前には、エメラルドグリーンのロングヘア、美しい角、そしてかなりの美形。『闇の貴公子』サタンの姿があった。
だが、カーバンクルが大好きで、アルルを「フィアンセ」といいはるロリコンのため、美形も台無しである。
「最後の紹介やり直せ。アルルがフィアンセなのは事実だ」
「ボクはこのままで良いと思うよ。あと、ボクはフィアンセなんかじゃないから!」
「ぐぐー!」
「そう照れるな」
「照れてないから!」
サタンは長い髪を揺らし、アルルとカーバンクルは怒りを覚える。
「また魔力を無駄使いしてこんなことして!今すぐ戻しなさい!」
「アルル、あんなことや、こんなことも、楽しみ放題だなっ♪さぁ星空のハネムー↑ン☆だ!」
「人の話を聞けーっ!!」
そして、口喧嘩。
「そうだ、スタンプを頑張って集めたアルルにご褒美が必要だな。6人にスタンプを渡してきたかいがあったな♪」
「スタンプもサタンの仕業だったの!?」
「さぁ、結婚式だ!盛大に祝うぞ!」
「何でそうなるの!?ボクは結婚なんかしないって!・・・もう怒ったよ!」
サタンの言葉にアルルは少し赤りつつ怒鳴り続けた。
そして・・・

「ジュゲム!!」

アルルはお城も遊園地も崩壊させてしまったのであった。
めでたしめでたし☆