(ドラマCDの妄想予想です)
昔々あるところに、
「おいっす!」
ウィッチという、半人前の魔女が住んでいました。
ウィッチは、いつものように薬の材料を探しに、川へ向かいました。
「いってみよお!」
川にて・・・
「今日は魚が少ないですわね・・・。これじゃ、『エラ呼吸ができるようになる薬』が作れませんわ」
こんなことを呟きながら、川の中を覗いていると、
「あら?」
なんと、大きな桃が流れてきました。
「何ですの?これ」
桃です。
「いや、それはわかりますわ。けど、大きさが・・わたくしと同じくらい・・・ていうかそれ以上ですわ」
気にしない気にしない。
とりあえず、流れてきた桃を拾い上げました。
「こんな大きな桃・・・ほっとくわけにはいかないですわね。一応、食料ですし」
そして、あらかじめ持ってきておいた台車に乗せて、家に戻っていきました。
これもかなり大きな台車ですが・・・、それに魚をたくさん入れるつもりだったのでしょうか、ウィッチさん。
家にて・・・
「さぁて、桃を真っ二つに切りますわよ!」
ウィッチは包丁を嬉しそうに振り上げました。
ある意味怖いです。
「・・・あら?」
振り下ろそうと思ったその時、
桃が真っ二つに切れました。
「・・・まだ振り下ろしてませんわ」
ウィッチは包丁を振り上げたままです。
そして、中に何かが入っているのが見えました。
「何ですの?」
中を覗いてみると・・・
「・・・」
なんと、闇の剣を持ったシェゾがはいっていました。(ちびへんしん)
━─━─━─━─━─
シェゾ「タイム!」
ウィッチ「いきなりどうしましたの?ここまで台本通りですわよ」
シェゾ「何で俺が主役なんだ!普通悪役だろ!闇の魔導士なんだから!」
ウィッチ「まぁまぁ。この小説はギャグですのよ?今回くらい許しましょうよ」
シェゾ「・・・お前、俺が桃太郎役なのバカにしようとしてるだろ」
ウィッチ「あら、そんなことありませんわよ(ニヤニヤ」
シェゾ「・・・(汗」
ウィッチ「それじゃ、続きいってみよお!」
━─━─━─━─━─
「あら!」
ウィッチが目についたのは、シェゾの着ている服。
「一応赤ん坊の設定だろ?今。服着てるのおかしくないか?」
気にしない気にしない。
「あ・・・あなたが欲しい、ですわ!」
「な!?へ、ヘンタイか!!」
「ヘンタイはあなた一人で十分ですわ。わたくしはあなたの服が欲しいだけよ」
「俺まだ勘違いされるようなこと言ってねえよ!!」
こうして、ウィッチはシェゾの服が欲しかったため、シェゾを育てることにしました。
シェゾは、みるみる美しい青年に育っていきました。
「わたくしの教育がよかったのですわね。おーほほほ!」
「・・・お前、少し黙れ」
ある日、シェゾが町を散歩していると、
「ねぇ、また鬼が出たらしいよー!」
「ああ、お金を奪ってそのお金で女をつろうとする、あれですわね」
「そうそう!怖いよね、ハーレム!」
「・・・何でそっち方面にいきますの?やっぱり思春期ですの?」
妙な噂が聞こえてきました。
「金でハーレム・・・?あいつしかいないじゃねえか!何やってるんだあのオッサン!!」
そう呟くと、シェゾは家に戻り、
「鬼退治に行ってやる!!」
と、ウィッチに報告しました。
「ええと、行ってらっしゃいシェゾさん。あとこれを持って行きなさいっと」
「台本読むな!それくらい覚えとけよ!」
ウィッチはシェゾに一つの袋を渡しました。右手に台本持って。
「何だ?これ」
「キビ団子。カレー味ですわ!」
「キビ団子にカレー味はないだろ・・・」
「けっこう美味しいですわ。これを食べると力がみなぎりますの。いざというときに食べるといいですわよ!」
「・・・わかった」
こうして、シェゾの鬼退治(?)が始まったのです。
「しかし・・お前が簡単に許可をくれるとはな」
「あら、どうしてそう思うんですの?」
「金目当てで、お前一人で行くかと思ったのだが」
「・・・あ」
「『その手があった!』みたいな顔するな」
シェゾは道を進んでいきました。
すると、
「あれ、シェゾ!」
「・・・アルル?」
アルルとカーバンクルに会いました。
「シェゾ、桃太郎役なんだー!合わないよ」
「黙れ。俺だって好きでやってるわけじゃない。それより、お前が・・・欲しい!!」
「ぐっぐぐー!!」
「わっ!?ちょ、カーバンクル、ビームはやめろ!!」
「まったく、ヘンタイ桃太郎は嫌だよ」
「ヘンタイっていうな!! ・・で、お前は何役だ」
「イヌだよー」
「ぐぐ」
「・・・」
そういうお前も合わないじゃないか、とでも言いたそうなシェゾでしたが、あえて言いませんでした。
「それよりシェゾ」
そんなことを気にしないアルルは自分の手を出して、
「キビ団子ちょうだい!」
「ぐー!」
にこ、と笑いました。
「・・・仕方ないな」
シェゾはかなり不機嫌そうでしたが、ここは台本に従い、しぶしぶキビ団子を渡しました。
「んん、これ、ホントにウィッチがつくったの?美味しい!」
「ぐっぐー!」
「キビ団子のカレー味が?」
「うん、けっこういける!あ、ボクも鬼退治ついていくよー。サタンの迷惑を止めに行かなきゃだし」
「お前もか。・・・勝手にしろ」
アルルとカーバンクルを連れ、さらに進んでいくと、
「がおー!」
「・・・」
ドラコケンタウロスに会いました。
「あれ、ドラコ!」
「シェゾ、その美味しそうなキビ団子、ちょうだい!」
「・・・何役だ?」
「サル」
「合わない。お前ドラゴンとのハーフだろ?」
「え、じゃあ『ドラゴン』でいい?」
「ドラコ、それはだめだと思うよ。一応『桃太郎』なわけだし」
「そっか。とりあえず、キビ団子ちょーだい!あたしの美少女っぷりに免じて!」
「今はサルなんだろ?お前」
「い、いいじゃないか!美少女なのは事実だ!」
「・・・ほれ」
もめ合った後、シェゾはキビ団子を渡しました。
「わっ何これ!?カレー!?」
「あれ、知らなかったの?見た目でわかると思ったけど」
「ぐー?」
「キビ団子にカレーもけっこう合うんだね。何か、もっと美しくなった気がするぞー!」
「力がみなぎると聞いたが・・・」
「んじゃシェゾ、あたしもついていくよ!」
「・・・仕方ないな」
「これで、美少女コンテストで少しは有利になるかもしれないし!」
「やっぱりコンテスト目当てかぁ。でも、有利にならないと思うよ」
「ぐー」
ドラコを連れ、さらに進んでいくと、
「あら」
「・・・」
ルルーに会いました。
「ルルーがキジ役か~。意外だね」
「あたしたちの邪魔をする役かと思った」
「ドラコ、そんな役あったっけ?」
「あなたたち、うるさいわよ。私だってこんな役イヤよ。でも、役がこれしか余ってないから、仕方なかったの」
ルルーは少し不機嫌そうです。
「それよりシェゾ、その美味しいと評判のキビ団子、私にもよこしなさい」
「・・・お前ら、キビ団子が欲しいだけだろ」
「そんなことないよー」
「ぐー!」
「そんなことないぞー!」
「そんなことないわよ」
「・・・」
三人を疑うような顔をしながら、シェゾはキビ団子を渡しました。
「カレー味?けっこういけるじゃない」
「だよねー」
「ぐぐっ!」
「じゃあシェゾ、私、サタンさまの元へ行かなくてはならないから、そこまで同行してあげるわ」
「お前の場合は裏切りそうなんだが」
「そのときは、ボクとドラコでなんとかするよ」
「え、あたしも!?」
その後も、山を越え谷を越え色んなところを越えて、鬼ヶ島へ向かっていきました。
そして、
「ここだな」
「さあ、サタンの迷惑を止めにいくよー!」
「ぐぐー!」
「美少女コンテストで優勝もあと一歩!」
「サタンさまぁ~!もう少しで会うことができますわ!」
とりあえず、鬼ヶ島に着きました。
「それぞれ目標が違う気がするんだが?」
気にしない気にしない。
「・・・まあいい。お前ら、いくぞ」
「私に指図しないでちょうだい。言われなくても行くわよ」
「行こう、カーくん!」
「ぐっぐぐー!」
「え、ちょ、待って!置いていくなーっ!!」
鬼ヶ島の奥にて・・・
「これだけ金があれば、問題ないな」
たいそう満足している、おじさんがいました。
「サタンさまだ!おじさんではない!!」
あ、はい、すみませんロリコンさん。
「だからサタンさまだと言っているだろう!!」
わかりました、サタンさま。
サタンさまはたくさんあるお金を見ると、すぐに機嫌を良くしました。
「こんなに金があれば・・・女子にモッテモテだなぁっ♪アルル専用のスイートホーム(※正しい発音はスウィィィィトホォォォム!)も作り直さなければならないしな!ふはははは!待っていろ女子達!そして、アルル、カーバンクルちゃぁん!」
「・・・」
あれ、シェゾさん、いつの間に。
「うらぁっ!!やはりお前の仕業かぁっ!!」
「サタン!ボクは趣味の悪い部屋なんかいらないから、お金を町の人に返しなさい!」
「がうー!まっけないからねー!!」
「サタンさま!私専用のスイートホームはないのですか!?」
「・・・ルルー、お前黙れ」
「何だ、ヘンタイとドラコと、アルルとカーバンクルちゃんじゃないかぁ~!!・・・げげっルルーも!?」
サタンさま、一人一人反応が違います。
「ヘンタイっていうなロリコン!!」
「ロリコンではない、サタンさまだ」
「ここで会ったが100年目・・・ サタン、今日こそはお前の好きにはさせん!!」
「闇の魔導士のくせに正義ぶって・・・合わないぞヘンタイ」
「う、うるさいっ!台本通りにやってるだけだ!あとヘンタイっていうな!!お前ら、いくぞ・・・ってアルル!何やってるんだ!!」
「ごめん、やっぱりルルー裏切りそうだから、」
「あたしたちが押さえておくよ。シェゾ、サタンのほうお願い!」
「ああっ離しなさい!!私、サタンさまのためなら何でもやりますわああっ!!」
「・・・仕方ない」
シェゾは剣を構えました。
「ほう、私とやろうというのか?」
「ああ。今回はこれがあるからな、勝てる」
そして、シェゾはキビ団子(カレー味)を口に入れました。
「・・・ん、ホントだ、けっこういけるなこれ」
「・・・何を食べているんだ?」
「キビ団子 ウィッチがつくったやつだ」
「そうか、ウィッチがつくった・・・ってそれ危なくないか!?必要以上にパワーアップとかしないか!?」
「アレイヤード・スペシャル!!!」
シェゾが魔導を放つと、すさまじい勢いでサタンさまにぶつかりました。
サタンさま、予想が当たっていました。
「さすがウィッチ・・・ 人を混乱させるようなことばかりするな」
「あ、シェゾ、サタン倒したんだ!」
「あ、あたしの手柄が!?がっびーん!」
「お前らルルーを押さえていただけだろ」
「さあサタン!この迷惑なことをやめてもらうよ!お金も返してもらうよ!」
「そ・・・そんなぁぁぁっ!!」
こうして、シェゾはサタンさまを倒し、幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし
「・・・最後はかなり適当だな」
気にしない気にしない