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Different world

ピクシブにも載せているぷよ小説。たまにオマケ程度の小説もあったりなかったり。

前回のあらすじ


勝負を終えたシェゾは、アルル以外の人の存在を忘れてしまっていた(さすがヘンタイ)。くろいシグは、そのシェゾとまぐろの記憶を、水色に光る水晶で元に戻した。そして、記憶がなくなる理由と、それの戻し方をアミティ達に教えた。そして、水晶の数を増やすために、洞窟の奥にみんなで進んでいった。

アルル「今回はボク達出番がないんだよねー」シェゾ「だ、だからここに呼ばれたのか・・・」アルル「・・・あれ、ラフィーナは?もしかして、今回出番あるの?」シェゾ「いや、鬼っ子が今回出番だから、ショックでここに来られないんだろ」アルル「そっか。ラフィーナ、一応レギュラーキャラだったもんね」シェゾ「前回のはフェイントだったが・・・まんまと引っかかってたな」アルル「・・・ なんかラフィーナが可哀想になってきた(苦笑」

(そういうアルルとシェゾも出番ないけどなw)


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part17


「アミさん!」
洞窟を進んでいると、
「あれ、リデル!」
後ろから、息を切らしたリデルの姿が。
「はぁ・・はぁ・・ あの、少し話が・・・」
「話?」
「相談が、あるんです・・・」
アミティは少し考え、
「・・・うん、わかった!みんな、先に行ってて!あたしはリデルと後からいくから!」
と、元気にガッツポーズをみんなにみせた。
「・・・歩きながらでも話せるんじゃないか?」
少し呆れつつ、クルークが立ち止まると、
「ううん、リデル、疲れてるから。少し休憩したほうがいいでしょ?」
アミティはにこ、と笑う。
それを見たみんなは、微笑みを返し、
「じゃあ、先行くよ。このまま真っ直ぐ行けば着くからな。迷子になるなよ」
クルークの言葉を残し、再び歩き出した。
「もー、真っ直ぐ行くだけなら迷子にならないよ!また子供扱いしてーっ!」
「アミさん、私のために、すみません・・・」
少し怒り気味のアミティを見て、心配そうにリデルは声をかけた。
「ううん、大丈夫だよ。ゆっくり休んでね!」
「は、はい!・・・あ、それで、話したいことが・・・」
「うん、何かあったの?」
一度は笑顔になったが、またそれが消えていくリデルを見て、首を傾げる。
「・・・さっき一緒にいた、くろいシグさんのことなんですが・・・」
「・・・あのシグ?」
「はい。私、さっき・・・会ったんです」


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「えっ・・・?シグ、さん・・・!?」
アミさんに、りんごさんの事を話してもらった後のことです。
「ああ、俺はシグだ。道を、教えてくれる?」
私は、ヘンタイさんの洞窟までの道を聞かれました。
「は、はい。えっと・・・、ここを真っ直ぐ行って、それから・・・」
驚きましたが、断ると何かされそうで、怖かったので、そこは答えました。
「ありがとう。・・・後、」
この後の話が、少し気になったんです。
「この世界に、いきなり、りすだかくまだかよくわからないヤツが来なかった?」
「え・・・」
私は、りんごさんとよくいる、あのぬいぐるみさんのことだと思いました。
けど、やっぱりくろいシグさん、怪しいし、ぬいぐるみさんに迷惑がいくのもイヤなので、ぷよ勝負を覚悟で、首を振りました。
「そっか」
でも、くろいシグさんはそれだけ言うと、どこかに消えてしまったんです・・・。
「あ、よ、よかった・・」
ぷよ勝負をしなかったので、少し安心しましたー・・・。
「・・・あれ」
その後、私はふと思ったんです。
何で、ぬいぐるみさんを探していたのかを。


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「もしかしたら、ぬいぐるみさんと、何か関係があるのかなって・・・」
「うーん、そうなのかな~?」
一通り聞いたアミティは、また首を傾げた。
「二人に聞いたほうが早いかな。聞いてみよう!」
「そうですね。・・・じゃあ、まずはぬいぐるみさんを探しましょう」
「へ?アルル達と一緒にいなかった?」
「いえ、私が来たときは、ケンカをしているアルルさんとヘンタイさんしかいませんでしたー・・」
「あれ~・・・?」
先ほど洞窟の奥に向かっていたのは、二人のシグ、クルーク、りんご、まぐろ。
「何処に行ったんだろう?」
「・・・くろいシグさんは、何か知ってたりするんでしょうか」
「じゃあ、どっちにしても、まずはシグに聞かなきゃ!リデル、いこっ!」
「あ、アミさん、置いていかないでくださいーっ!」
アミティ、リデルは、奥に駆けていった。


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「あ、アミティ達、きた」
「やっと来たか。全く、僕を待たせるだなんて、ホント困ったさんだな」
「わ~~~っ!!綺麗!」
アミティ達が最初に見えたのは、先ほども見た水晶。
それが、大量に固まったものがあちこちにあり、そこの空間が水色に染まっていた。
「これを独り占めできたら、僕は大魔導士に・・・」
「何か言った?メガネ」
「あ、いや・・・何でもない。って、シグ、メガネはやめろ!僕には『クルーク』というクールでグレイトな名前があるんだ!将来有名になるから、お、覚えておけっ!」
「有名?カブトムシより、有名になるなら、覚えとく」
クルークとシグが会話をしているのを素通りし、アミティとリデルはくろいシグの元へ向かう。
水晶にも近づくことになり、さらに水色の世界に引き込まれていくような、不思議な感覚に、アミティは目を輝かせていた。

「・・・お前は、さっきの」
くろいシグに近づくと、最初にリデルに気付いた。
「・・・」
リデルは、黙ってアミティの後ろに隠れる。
「何か用?」
「あの、シグ。聞きたいことが・・・」
「なにー、アミティー?」
アミティが話しかけると、水色のシグが振り返ったので、
「わっ違う違う!!くろい方に用があるの!!」
「うーへー」
あわてて説明を加えた。
「・・・」
「・・・えっと、くろいシグさん、聴きたいことがあるんですが、いいですかー・・・?」
それを見つつ、リデルは改めてくろいシグに声をかける。
「・・・っと」
くろいシグは、取った水晶を満足そうに眺め、しまった後、
「ああ。今水晶を取り終えたところだから、いいよ」
こう答えた。
説明を終えたアミティは、りせぱのことを話した。
「・・・後で話そうと思ったけど、聞かれたから仕方ないか。えっと・・・」
「・・・」「・・・」
「・・・で、こうなって・・・・」
「・・・」「・・・」
「・・・・・・だから・・・・・・」
「ち、ちょっと待って!!あと、どのくらい続くの?」
「え、まだ半分も話してないけど」
「・・・そ、そっか」
「で、・・・・・・」
この後、くろいシグの話が、40分続いた。

「・・・えっと、シグさんの話をまとめますね。まず、シグさんは、別の世界から来た、と」
「うん」「ああ」
「反転世界というわけではないけど、ここの世界にいる人たちが、シグさん達の世界にもいる、という感じでしたよね」
「うん」「ああ」
「シグさんの世界にとある凶悪なロボットがつくられて、それが何者かによって私たちの世界に飛ばされてきてしまった」
「うん」「ああ」
「そのロボットが、性格が変わる現象を起こしている・・・と、いうわけですね」
「ああ、だいたいそんな感じだ」
アミティとリデルは、これだけのことを話すのに40分もかかるんだと少し苦笑した。
「・・・あれ、ぬいぐるみのことは?」
「ぬいぐるみ?」
くろいシグは、頭上にはてなを浮かべる。
「俺は、りすだかくまだかわからないような外見をしているロボットを止めに、この世界に来たんだ。ぬいぐるみなんて知らないけど?」
「あれぇ~・・・?」
「当てが外れましたね・・・」
「ま、さっき、そのロボットは捕まえたから、後は、ロボットを送り込んだ犯人を見つけて・・・」
「え!?ち、ちょっと待って!・・・そのロボット、どこにいるの?」
「え、洞窟の外だけど。袋の中にいれて縛っておいた」
「・・・」「・・・」
アミティとリデルは、顔を見合わせた。
「リデル、もしかして・・・」
「アミさん、もしかするかもです・・・」
「・・・?」
状況が理解できていないくろいシグをおいて、
「い、急ごう!
「あ、はいっ!」
急いで洞窟の外に走っていった。


「・・・何だったんだ?」
二人が走っていくに視線を向けるが、くろいシグの上にははてなが浮かんだまま。
「あれ、黒色の少年、アミティ達は?」
「さっき走って外に行った」
「何か、用事でもあったのかな?★」
「そういえば、さっき、アミティ達を何を話していたんだ?この僕にも教えてほしいところだね」
「お前らにも言ったほうがいいか。えっと・・・・」
この後、くろいシグの話に45分付き合うことになるのと、りんご達も急いで洞窟の外に向かうことになるのは、まだ、誰も予想できていないだろう。